犬が熟睡することはあまりない
今回は犬が熟睡しているときの仕草や寝相をご紹介していきますが、そもそも犬は、浅い睡眠を繰り返している動物のため、熟睡している姿を見せることはほとんどありません。
しかし、近年家族として室内で生活する犬が多くなってきたことで、完全なる安全圏を手に入れました。それにより、一昔前に比べると、熟睡している姿を見せる犬が多くなってきています。SNSなどでも、可愛らしい寝相の犬を見かけることは多いですよね。
元々警戒心の強い犬が熟睡するということは、その場の状況に安心しきっていることと、よほど疲れが溜まっていることが要因です。愛犬が熟睡しているときは、スキンシップを取ったり、大きな音を立てたりせず、そっと寝かせておいてあげましょう。
犬が熟睡しているときの仕草や寝相
では、浅い眠りが基本の犬が、熟睡しているとき、どのような仕草や寝相を見えてくれるのでしょうか。愛犬が熟睡できているか否かの参考にしてくださいね。
1.仰向けで眠る
警戒心の強い犬は、基本的に敵や危ない状況が近付いたとき、すぐに対応できるよう伏せた状態で眠ることが多いです。しかし、熟睡しているときは違います。お腹を天井に向け、仰向けの状態で眠ることが多いです。
完全に無防備な状態を晒しているため、「もしも敵が来たら…」などの考えは無意識の中にもなく、熟睡していると言えるでしょう。近年、ネット上では「ヘソ天」などと呼ばれ、様々な犬の仰向け寝写真が投稿されています。愛らしい上に、安心しきって眠るその表情には癒やされますよ。
2.いびきをかく
いびきをかいているときも熟睡していることが多いです。いつもは静かに眠っており、ちょっとした物音でも目を開ける愛犬が、ある日「ぐぉ~…くーっくーっ」というようないびきを出したら驚きますよね。このようなときは、ちょっとした物音では全く反応しなかったり、飼い主が傍から立ち去ったりしても起きないことが多いです。熟睡しているから気付かないのでしょう。
しかし、あまりにもいびきが大きかったり、苦しそうにしていたりする場合は病気が疑われます。一度かかりつけの動物病院で相談してみてください。
3.舌を出している
眠っているときに舌をだらんと出した状態で眠っている場合も熟睡していることが多いです。仰向けになりお腹を見せて眠っているときと同様に、とても無防備な状態をさらけ出しています。
舌を出しているということは、力が完全に抜けた状態であることを表しています。つまり、全く警戒しておらず、安心しきった状態で眠っているということです。可愛らしくもぼけっとしたその姿に、思わずくすっと笑ってしまう飼い主さんも多いでしょう。
4.寝言を言う
熟睡している犬の中には、寝言らしきものを言う子もいます。寝言を言うということは夢を見ている可能性が高いですが、現段階で犬が夢を見ているか否かははっきりと証明されていません。
しかし、眠りながら「クゥ~ンクゥ~ン」と悲しげな声を出したり、突然「ワンッワンッ」と吠え出したり…明らかに寝言では?と驚いた経験を持つ飼い主さんも多いです。鳴き声を出したと思ったら、そのままスーッと寝入ってしまったり、自分の声に驚いて飛び起きたり…。
どちらにしても、寝言を言っている最中やその直前は、熟睡していることが多いので、寝言を言っているときも熟睡していると考えて良いでしょう。
5.白目を剥いている
初めて見たときは、驚きのあまり心配になり、揺すり起こしてしまう飼い主さんが多いこの寝相。一見、ホラーチックな寝姿ではありますが、これも熟睡している証拠です。寝ている際に白目を剥いた状態は、体から力が抜け、安心しきっている状態を意味しています。そのため、完全に熟睡できている状態なので、無理に起こさないようにしてください。
痙攣していたり、あまりにもおかしないびきをかいていたりするなど、明らかにおかしな症状が出ている場合は、夜間でも相談できる病院へ電話相談してみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は熟睡することが少ないと言われていますが、近年は熟睡する姿を見せる犬も多いです。今回ご紹介した仕草や寝相を見せているときは、熟睡している証拠なので、そっと見守ってあげてくださいね。