犬が留守番するとき、電気はつけておくべきか?
今回は犬が留守番しているとき、電気はつけておいた方がいいのか、それともつけなくてもいいのかについてお話ししていきます。飼い主としては「電気をつけておいたほうが愛犬も不安が軽減されるかな?」と考えてしまいますよね。
しかし、結論から言うと、『犬が留守番するとき、電気はつけてもつけなくてもどちらでもいい』が正解です。犬は暗闇でも不安なく過ごせる動物です。特に視力に関しては、暗闇でも見えるような構造になっているため、暗くても何ら支障はありません。
犬にとって留守番する際に、電気をつけているか否かは大きな問題ではなく、それ以上に「ここを気にしてほしい」という点があります。
「いつも通り」を意識することが重要
愛犬が留守番する際に不安を感じないよう、電気をつけるべきか否かという話ですが、前述したとおり、電気自体は大きな問題ではありません。重要な点は、愛犬にとって留守番時も『いつも通り』であるか否かです。
例えば、いつも電気をつけているお家であれば、『いつも通り』電気をつけっぱなしにして外出した方が、愛犬は落ち着くでしょう。反対に、特にいつも電気をつけているわけではないお家は、電気をつけなくても問題ありません。
他にも、テレビを点けっぱなしにしているお家であれば、やはりテレビを点けっぱなしにした方が、『いつも通り』適度に雑音が聞こえていて落ち着くという犬も多いです。ご家庭の環境に合わせて『いつも通り』の環境を用意してあげることで、不安を少しでも解消してあげることができますよ。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬は環境の変化に敏感です。環境から影響を受けて行動が変わります。電気を消すと飼い主さんと離れ離れになる、ということを愛犬が覚えてしまっていたら電気を消すことで愛犬がパニックになる可能性がありますね。
逆に考えると電気を消さなければ愛犬は飼い主さんと離れ離れになるという考えづらくなり、パニックになりにくいと想像できます。こうして「いつも通り」にしておくスタイルは、不安を少しでも解消してくれる手段となる訳ですね。
犬に留守番させるときに飼い主ができる工夫
『いつも通り』の環境を用意してあげることで、1匹でお留守番する際にも、落ち着いてお留守番できる犬が多いです。他にも飼い主が愛犬に留守番させるときにできる工夫はあるのでしょうか。下記に3点取り上げていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
留守番の前にたくさん遊んで疲れさせる
留守番中に寝てしまえば、飼い主がいない寂しさを紛らわすことができるのに…と思うのであれば、やはり留守番の30分前くらいまで思いっきり遊び、愛犬に心地よい疲れを感じさせてあげることが重要です。
飼い主の外出時に、「もう疲れた~」と心地よい疲れに包まれていれば、飼い主が部屋から出て行こうとも、あまり気にせず、眠りに就くことができます。
特にまだ留守番に慣れていない子犬には効果的です。子犬は少し体力を使った遊びをするだけで心地よい疲れに包まれるので、この方法を実践していくことで留守番に慣れさせていきましょう。
外出時に声をかけない
外出時に、つい「行ってきます」「行ってくるね」「いい子にしてるんだよ~」などと声をかけてしまう飼い主さんは多いと思います。一緒に住んでいる家族として捉えている分、声をかけてしまいがちですよね。
しかし、愛犬はこの言葉を聞き、「飼い主さんがいなくなっちゃう」と不安になってしまいます。今まで何とも思っていなかったのに、この言葉で飼い主がいなくなる寂しさを増幅させてしまうのです。
出掛ける直前はなるべく構わず、出掛ける際も声をかけずにそっと部屋から出ることが重要です。「あれ?気付いたらいない…」くらいの方が、実は犬も取り乱さずに済むのです。
留守番中に夢中になれるおもちゃを用意しておく
これはよく聞く話ですが、留守番中に夢中になれるおもちゃを用意しておくことも、愛犬が不安を感じず留守番をするためには必要です。
最近では様々なおもちゃが販売されています。中には知育玩具もありますので、より夢中になれる知育玩具系のおもちゃを用意しておくと、愛犬の暇つぶしにもなりますよ。
特に、おもちゃの中におやつを入れ、考えながらおもちゃの中からおやつを取り出す系のおもちゃは、犬も夢中になりやすいです。出掛ける少し前に入れておき、出掛ける際に転がしておけば、飼い主が外出してしまうことにも気付かれずに済むでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
これら3つの手段は非常に有効です。遊び疲れればお留守番はゆっくり眠れる貴重な時間にしてあげられますね。愛犬も進んで眠ってくれてお留守番を受け入れてくれます。外出時に声をかけないのも大切です。しかしどうしても声をかけたいという方もいると思います。その時は外出する直前に声をかけるのではなく、出かける10分前に声をかけておくといった方法をとってみましょう。
知育おもちゃも使ってみましょう。最初は飼い主さんが家にいる時におもちゃで遊ばせます。なぜなら愛犬がおもちゃの遊び方が分からないときは教えてあげる必要があるからです。転がしておやつが出てくるタイプなら、転がしておやつが出てくる様子を見せないと遊んでくれないかもしれません。愛犬がおもちゃの遊び方を覚えればお留守番の時の心強い味方になってくれるでしょう。
まとめ
電気をつけるか否かというテーマでしたが、最初にお話ししたとおり、犬にとってあまり重要な要素ではありません。それ以上に、『いつも通り』の環境であるか、また留守番中に不安を感じない状況になっているかが重要です。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、愛犬がなるべく不安を感じずに留守番できる環境を整えてあげてくださいね。
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女性 匿名