愛犬が玄関で待ち伏せしていることはありませんか?
仕事などから帰ってきて、玄関のドアを開けると、そこにはうれしそうに尻尾を振って迎えてくれる愛犬の姿が!愛犬のかわいい待ち伏せに、一日の疲れも忘れてしまいますよね。飼い主さんが外出すると必ず玄関で待ち伏せしている犬もいれば、たまに待ち伏せしている犬もいるでしょう。
ところで、どうして愛犬は飼い主さんを待ち伏せするのか考えたことはありますか?その答えは、ひとつではないようです。今回は、犬が玄関で飼い主を待ち伏せしているときの心理をご紹介していきたいと思います。
心理①早く飼い主さんに会いたい!
犬が一番安心できるのは、大好きで信頼する飼い主さんのそばにいるとき。飼い主さんが不在の留守番は、犬にとって寂しく不安なものです。飼い主さんはいずれ帰ってくることを理解していて、落ち着いて留守番できる犬であっても、多少の寂しさや不安は感じているでしょう。
留守番中の寂しさや不安の大きさは犬によってそれぞれ違っても、「早く飼い主さんに会いたい!」と、飼い主さんの帰りを待ちわびる気持ちはどの犬も同じはず。そう考えると、少しでも早く飼い主さんに会いたくて、玄関で待ち伏せしていてもおかしくはないでしょう。
心理②いいことあるかも…!?
犬は、自分の経験から行動を覚えます。何か行動をして自分にとっていいことが起こると、次回もそれを繰り返そうとし、自分にとって嫌なことが起こると次回からはその行動を繰り返さないようにするのです。
帰宅したときに愛犬が玄関で待っていたら、飼い主さんはうれしくて愛犬を抱っこしたり、お利口に留守番できたことをほめたり、撫でたりすることが多いと思います。これは愛犬にとっていいことなので、またほめられたり撫でられたりすることを期待して、玄関で飼い主さんを待ち伏せしているのかもしれません。
心理③飼い主さんの喜ぶ顔が見たい
玄関で飼い主さんの帰りを待っていた愛犬を見たとき、飼い主さんの顔はにっこりとうれしそうな顔をしているはず。無表情でなんていられないでしょう。
飼い主さんが愛犬の喜ぶ姿を見るとうれしくなるように、愛犬も飼い主さんの喜ぶ顔を見るとうれしくなります。玄関で飼い主さんの帰宅を待っていたら、飼い主さんがうれしそうな顔をしたという経験から、また飼い主さんの喜ぶ顔が見たくて玄関で待ち伏せしているということも考えられます。
心理④散歩の時間だよ
家にいる飼い主さんを玄関で待ち伏せすることもあります。もしそれが、いつもの散歩の時間と近いのなら、散歩を催促しているのかもしれません。
いつも決まった時間に散歩へ行っていると、犬はそれを体内時計で覚えてしまいます。そして散歩の時間が近づくと、玄関で飼い主さんを待ち伏せして「散歩の時間だよ」とアピールすることがあるのです。それだけ、飼い主さんとの散歩を楽しみにしているのでしょう。
このような愛犬の姿を見ると、すぐにでも散歩へ連れて行ってあげたくなりますね。でも愛犬が玄関で待っているから散歩へ連れて行くというパターンを繰り返していると、散歩へ行きたいときは玄関で待てばいいと学習してしまう可能性があります。その結果、玄関で待っているのに散歩へ連れて行ってもらえないと、吠えて要求するようになることがあるので注意が必要です。
散歩は、愛犬に催促されていくのではなく、飼い主さんのタイミングで行くようにしましょう。また、散歩の時間を決めてしまうことが催促するようになる原因になる場合があるので、散歩の時間はきっちり決めないことをおすすめします。
まとめ
なぜ犬が飼い主さんの帰宅を察知できるのかついては、聴覚が優れているために飼い主さんの足音が分かるという説、飼い主さんが歩くときに発する電磁波を感じ取っているという説、体内時計で飼い主さんの帰宅時間を覚えているという説など、様々な説があります。
どのように帰宅を察知しているのかははっきり分からなくても、愛犬が玄関で待ってくれているのはうれしいものです。愛犬の待ち伏せにはご紹介したような心理が隠れているのかもしれないと考えると、ますます愛犬のことが愛おしく思えますね!