犬があなたに冷たい態度をとる時の心理
ある日から徐々に、あるいは突然冷たい態度をとるようになった愛犬…。飼い主側が思い当たる節がないと、なぜなのか心配になってしまいますよね。ここでは、犬が冷たい態度をとる時に考えられる心理をご紹介していきます。
1.かまってアピールを無視された
何度も飼い主に対して「かまって」「遊んで」とアピールしていたのに、まったく無視をされてしまった…という場合は、「もういいよ」と拗ねていることがあります。
「自分が何度もかまってとアピールしていたのに、飼い主さんは応えてくれなかった…飼い主さんが声をかけてきても無視してやるんだから!」という感情が働いているのでしょう。
しかし、大好きな飼い主さんから声をかけられれば、犬も嬉しいのです。だからこそ、耳が反応してしまったり、どうしても反射的に振り返ってしまったり、きちんと反応をしてくれます。
2.他のことに夢中になっている
ごはんを食べている時やおやつをもらった時、お気に入りのおもちゃで遊んでいる時などは、その物に対して執着しています。夢中になってしまっているため、飼い主さんへの態度が少し冷たくなってしまうことがあります。
その時の犬の気持ちとしては「飼い主さんが呼んでる!嬉しいけれど、今はこっちの方が夢中なの」という状態でしょう。
今まで甘えんぼうで、何よりも飼い主優先だったのに…と寂しく思うかもしれませんが、そこは人間の子どもと同じです。成長するに従い、さまざまな物に興味が出てくるので、時には飼い主さん以上に夢中になってしまうことも出てきます。
3.しつけに嫌気が差している
子犬期であれば、毎日のようにトレーニングをさせている…というご家庭も多いでしょう。人間の一緒に暮らす上で、最低限のしつけを行うことは飼い主の責務なので、どうしても頑張ってしまいがちです。
しかし、あまりにもしつけ、しつけと押し付けてしまうと、犬もトレーニングを嫌がる傾向があります。それにより「またトレーニングかも」「嫌だな」と飼い主さんに冷たい態度をとってしまう犬は珍しくありません。
毎日行う事は大切ですが、なるべく愛犬が楽しんで取り組めるよう、嫌がったらその日はそこで終了、と臨機応変に対応しましょう。
4.1人で静かに過ごしたい
飼い主さんが大好き!しかし、犬にも1人でのんびり静かに過ごしたい時間はあります。そんな時は、飼い主さんにかまってもらっていても、どこか素っ気ない態度をとってしまうこともあるでしょう。
特にいつも長い時間一緒にいる犬の場合、ふとした瞬間に静かに休憩したいと、わざわざ飼い主さんの傍を離れて、1匹で寛いでいることがあります。
これはあえて飼い主さんから離れることで、自分だけの時間を過ごしている状態ですので、無理にかまおうとせず、愛犬から近寄ってくるのを待ちましょう。
5.成長によって落ち着いた可能性も
最初は「かまってかまって!」と寄ってきたり、飼い主さんが声をかけると嬉しそうにはしゃいだりしていた愛犬。しかし、成長に従って態度や行動が変わってくるのは当たり前です。
子犬期~3歳くらいまでは元気にはしゃいだりする犬が多いですが、4~5歳にかかってくると、徐々に落ち着きが出てくるため、「以前より少し素っ気ない気がする」と飼い主側が感じる事があります。
しかし、これは年齢に伴い訪れる当たり前の光景です。体だけでなく精神年齢も年をとっているため、態度が冷たくなったのではなく、徐々に落ち着いてきた、と考えてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今まで甘えてきていた愛犬が徐々に素っ気なくなったり、ある日突然冷たい態度をとってきた際は、今回ご紹介した心理例を参考にしてみてくださいね。加齢に伴う理由であれば、心配はいりませんよ。