犬がわざとしている『策略的行動』4選

犬がわざとしている『策略的行動』4選

犬と生活していると時々ずる賢さのある『策略的な行動』を見せてくれることがあります。なんとも頭が賢いなぁと感じる姿を見て愛くるしく感じてしまう飼い主はいると思います。今回はそんな面白い行動をご紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

1.可愛くおねだり

座って可愛く見つめる犬

犬はとても頭が賢い生き物だといわれています。実際に愛犬と一緒に暮らしていると策略的に行っている行動に出会ったことがある。そんな経験を持つ飼い主は数多くいることでしょう。

例えば、愛犬がおねだりをするとき、凄く可愛い顔をしたり可愛い仕草をしたりすることってありませんか?具体的にいいますと……、ちょうどとても可愛く見える角度から見つめてくる。首をかしげながらおねだりする。前足を上手に使いながら、あなたの体をチョンチョンと突きながら頂戴をする。そういった小悪魔的なおねだりに心当たりがあることと思います。

「無意識に可愛い仕草をしているのかな?」と感じる飼い主もいるかと思いますが、おそらく犬は飼い主に「可愛い~!」といわれたり、おねだりが成功したりしたときに自分がしていた仕草や表情などを記憶しているのだと思います。

そして、「可愛さをアピールしたらおねだりが成功するかも!」と考えた結果、可愛さをアピールできる行動や仕草を行っているのかもしれませんね。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬は群集本能を持っています。群れで生活したいという本能ですね。その影響で、相手の事をよく観察し記憶します。あなたが何気なくした反応を、犬は漏らさず記憶しているのです。

2.仮病をつかうことがある

カーペットに横になる犬

驚くことに、犬のなかには『仮病』をつかう子もいるそうです。体調が悪かったときに飼い主に優しくしてもらえた。心配してもらえた。ということを経験した犬は、仮病を使って飼い主に甘えることが多いそうですよ。

また、散歩で歩きたくなくなった犬も飼い主に抱っこをしてもらうために、ケガをしたフリ……、前足を少し上げたり歩き方を少しおかしく見せたりすることがあるのだとか。何ともずる賢さ満載の犬の策略的行動といえますね。

ただし、こういった行動は本当に体を痛めていたり体調不良になっていたりすることも考えられますので、愛犬の体がおかしそうなときは仮病だと決めつけず、問題がないかよく観察してあげることをおススメします。

監修ドッグトレーナーによる補足

仮病で見受けられる代表的な症状が、ご飯を食べない、吐く、背中を丸めてうつむき加減になる、等です。中には足を引きずるケースも。犬は創意工夫をして人の気を引こうと考えます。

しかし本文にもあるように、仮病と決めつけずに観察して、必要ならば獣医へと連れて行きましょう。仮病の判断はそれからでも遅くはありません。

3.構ってもらうためにイタズラをする

キッチンを散らかしてしまった犬

『飼い主に構ってもらうためにイタズラをする』という行動は、犬がわざとする行動として有名ですよね。おそらく犬を飼っている人は、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。イタズラをしたときに「もう!何しているの?イタズラしたらダメでしょ!」と叱る飼い主の姿を見た犬が「イタズラをしたら飼い主に構ってもらえる~!」と勘違いして学んでしまうことで、こういった策略的な行動をするようになることが多いようですね。

もし愛犬がイタズラをして構ってアピールをしてくる場合は、行っているイタズラをやめさせたくなると思いますが、変に構ってしまうといつまで経ってもイタズラ癖が直らないので、そういったときは無視をしましょう。何度も無視すると少しずつ愛犬に「イタズラをしても構ってもらえない」ということを学ばせることができ、次第にイタズラを止めさせることができますよ。

また、イタズラの対象となるもの(ティッシュや飼い主のにおいがついた衣類など)を愛犬の届かない場所において、最初からイタズラをできないようにすることも大切といえるでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬の心理ですね。イタズラをしたくてイタズラをする、ではなく飼い主さんの気を引きたいからイタズラをする、これが犬の考える策略。無意識にはめられないようにしましょう。

4.飼い主がいるときにトイレをする

トイレシートにおしっこをしてこちらを見つめる犬

トイレでオシッコやウンチをすると飼い主に褒められる。ご褒美がもらえる。そう学習している犬は、わざと飼い主がいるときにトイレを行うことが多かったりします。

犬は飼い主がいないときにトイレをすると、何も見返りがないことを知っているからこそ、こういった策略的な行動をしているのでしょう。何とも賢い犬の行動の1つといえますね。

ちなみに私の愛犬も家族がいるときにトイレをすることがよくあります。トイレをした後は決まって家族の顔をジーっと見ながら「ご褒美、ちょうだいっ!」とアピールしてくるのです。何ともずる賢い行動だなぁと思いながらも、毎回愛犬の可愛くて賢い行動に関心して、つい甘やかせてしまうことがあります。おそらく同じ経験を持つ飼い主はとてもたくさんいることでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

まるで絞り出すようにトイレをする犬もいますね。これは褒めた方が正解になるパターンが多いです。無視をするとトイレじゃない場所でやりかねません。犬はあなたの反応が欲しいんだということを忘れないでおきましょう。

まとめ

犬と生活していると、実に様々な策略的行動を見せてくれます。あざとく可愛さをアピールしながらおねだりする愛犬の姿を見て、心を奪われてしまう飼い主は数多くいることでしょう。ときには飼い主が悩んでしまうような策略的な行動をすることもありますが、それは犬が一生懸命考えながら行動している証となります。

ですので問題行動にまで発展する場合は別となりますが、寛大な心をもちながら愛犬のずる賢い行動を見守ってあげるのも良いかもしれませんね。

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