1.経済的な負担が大きくなります
愛犬たちの食費や医療費など、一生涯ずっと負わなければならない、経済的な負担。同じ犬種なのであれば、倍くらいの経済的な負担があるだろうな…と、目安を考えることができます。倍になる経済的な負担を負うことができるでしょうか。
負担が大きいからといって、食事を粗末なものに切り替えたり、ワクチンの接種を控えたり、健康診断を受けさせてあげることができないなどすると、愛犬たちの健康にも不安が増えますよね。先住犬がおり、新しく犬を迎えたいなと考えるとき、事前にじっくり考える必要があります。
2.犬の身体の大きさと犬種
チワワやポメラニアンなどの超小型犬、ドーベルマンやジャーマンシェパードなどの大型犬、この組合せの多頭飼いであると、どんな問題が起こるでしょうか。
じゃれ合って遊んでいただけで、大型犬が超小型犬を傷つけてしまうことがあります。骨折などの大怪我を負ってしまうかもしれません。命にも関わるかもしれません。必ず起きてしまうことではありませんが、身体の大きさが違うというだけで、このようなことが起きてしまう可能性があります。
また、身体の大きさや犬種によって、必要な運動量が異なります。歩くスピードや歩幅も違います。超小型犬と大型犬を比べればイメージしやすいですよね。一緒にお散歩をすることが難しい場合、別々にお散歩へ連れて行ってあげられるだけの、時間と体力があるでしょうか。
3.それぞれに与えてあげるということ
多頭飼いをするとき、一頭一頭にトイレや寝床などを与えてあげなければなりません。先住犬がおり、後輩犬がやってきたとき、お互いが慣れるまでの間、それぞれにスペースがなければ、喧嘩になってしまうことがあります。
仲の良い愛犬同士でも、自分のおもちゃを取られて喧嘩になることもありますし、自分のケージや寝床に、同居している他の犬が入ることを拒絶する犬もいます。どんなに仲の良い愛犬同士でも、身体を寄せ合って眠ることもあれば、自分の寝床でひとりきりでくつろぐことを好む時間もあります。
4.喧嘩は止めなくても良いです
多頭飼いをすると、愛犬同士で喧嘩になってしまうことがあります。相手を本気で噛んだり、ケガをしてしまったりするほどの激しい喧嘩に発展してしまいそうなときは、止めに入るべきです。
しかし、仲良くなってほしいと望むのであれば、愛犬同士の喧嘩をむやみに止めに入る必要はありません。お互いの力を確認し合ったり、お互いの関係性を確認し合ったりしているのです。そのような場合止めに入ってしまうと、愛犬同士の関係性が崩れてしまったり、喧嘩が耐えなくなってしまったり、いつまで経っても仲良く過ごすことができなくなってしまうかもしれません。注意深く見守ってあげましょう。
5.性別の組合せ
同性同士の多頭飼いであると、競争が起きることがあります。同性同士の多頭飼いで、活発な犬同士であると、喧嘩などのトラブルが起きることがあります。特に、去勢手術を受けていないオス同士である場合、トラブルが起きやすくなります。同性同士の多頭飼いをしたいときには、穏やかで落ち着いた性格の犬同士であると、比較的、飼いやすいです。
また、オスとメスの組合せでの多頭飼いは、比較的、飼いやすいです。競争が起きにくいからです。しかし、繁殖を望まないのであれば、去勢手術や避妊手術を考えなければなりません。
まとめ
犬の多頭飼いで注意すべき生活のポイントについて、
- 経済的な負担が大きくなります
- 犬の身体の大きさと犬種
- それぞれに与えてあげるということ
- 喧嘩は止めなくても良いです
- 性別の組合せ
この5つをテーマにご紹介しました。私は、超小型犬(メス)と中型犬(オス)と猫の多頭飼いをしていますが、それぞれに部屋を与えています。愛犬たちに去勢手術や避妊手術を受けさせないことを選択したためです。
このような多頭飼いのパターンもあります。みなさんがイメージするよりも、多頭飼いは決して難しくありません。しかし、決して簡単ではありませんし、安易に考えてはいけません。ご紹介したポイントがお役に立てると嬉しいです。