犬が『わがまま』を言っているときにする仕草や行動
可愛い愛犬のわがままには、つい何でも応えたくなってしまいますよね。しかし、あまり応えすぎるとわがまま犬へと進化し、飼い主の言うことを全く聞かなくなってしまう恐れがあります。
そんな犬の『わがまま』を自然と受け入れすぎないためにも、犬が『わがまま』を言っているときの行動や仕草を理解しておく必要があります。ここでは犬が『わがまま』を言っているときにする仕草や行動をご紹介します。
1.少し高めの声で短く吠える
犬が要求を訴えるとき、「ワン!ワン!」と短く吠えることがあります。「○○してよ!」といったように甘えも入っているため、低く太い警戒吠えとは違い、少し高めの声で鳴くのが特徴的です。
この吠えに反応し、わがままを叶えてしまうと、その後も要求吠えがエスカレートしてしまい、無駄吠えに繋がる恐れもあります。
また、「吠えれば要求に応えてくれる」という一連の流れが当たり前になってしまうと、その後、わがままに応えなかったときに、より攻撃的な行動に出ることもあるので、早い段階で無視をすることを徹底することが重要です。
2.「ヴ~ヴ~」と何度も唸ってみせる
飼い主がわがままになかなか応えてくれないとき、近くにやって来て「何で要求に応えてくれないんだよ」と言うように「ヴ~ヴ~」と何度も唸ってみせることがあります。
これもわがままの1つで、「早く要求に応えないと攻撃しちゃうぞ」と軽い脅しも入っていることがあります。これを受け入れてしまうと、今後より攻撃的な行動がエスカレートする危険があるので注意が必要です。
唸り声をあげたらしばらくは無視をする、愛犬の前から立ち去り一定の時間は戻らないなど、「唸ると飼い主がいなくなってしまう」ことを学習させる方法が有効です。
3.飼い主の足などに前足を置いて移動させないようにする
甘えたいというわがままを強く要求している場合、飼い主が構わずにはいられないシチュエーションを無理やり持ってくるケースも多いです。飼い主の足や膝、腕などに前足を置くことで、飼い主が逃げないよう、ロックオンする行動もその1つです。
飼い主の体の一部に前足を置き、しっかり飼い主を離さないようにしておくことで、飼い主が他の場所に移動することはないし、アピールし続ければ構ってもらえると考えているのです。
しかし、この場合は「構ってほしい」という甘えの一種なので、忙しくないときや「今日はあまり構ってあげられていないな」と思うときは、要求に応じても大丈夫です。
4.飼い主が読んでいる雑誌などの間に入り込む
構ってほしいという要求が強く行き過ぎると、わがままにも飼い主が読んでいる雑誌や使っているスマホと飼い主の間に体を入れ込み、無理やり割って入ろうとする行動を見せる犬もいます。
よく聞く状況として、飼い主が床に雑誌や新聞を置いて読んでいると、その上に座り込み、無言の圧力をかけてくる…という話です。これもわがままの1つです。
構ってほしい、散歩に連れて行ってほしいなど、その理由は様々ですが、飼い主の邪魔をしてまでわがままを通そうとすることは良くないので、冷静に飼い主の上や新聞の上から下ろしましょう。
5.無視をする
飼い主が要求に応じてくれないと、飼い主から声をかけられてもそっぽを向いて、無視を決め込む犬もいます。まるで駄々をこねている子供のようですね。
無視を決め込んだ犬に根負けし、おやつを与えてしまったり要求に応えてしまったりすると、そこから行動がエスカレートすることは比較的少ないですが、その後も何度も同じ手段を使ってくるようになります。
飼い主の声に無視をするのであれば、しばらく放っておき、そっと様子を見守りましょう。機嫌が直ったら声をかけ、スキンシップを取ると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんの愛犬もこのような行動や態度を見せることはありませんか?わがままを全く受け入れてはいけないというわけではありませんが、受け入れすぎると攻撃的になる恐れがあるので、受け入れてもいいわがままと受け入れるべきではないわがままを見極めるようにしましょう。