犬が反抗的な態度を取る理由はこれでした!
いつも自分の言うことをよく聞いてくれて、素直に従ってくれている愛犬。しかし、突然、反抗的な態度を取ることがあります。何か嫌なことをしてしまったのかな?もしかして嫌われてしまったのかな?と、悩んでしまう飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
心当たりが全くないとき、余計に不安ですよね。なぜ、素直で可愛いはずの愛犬が、急に反抗的な態度を取ってしまうのか、どのような理由や気持ちが隠されているのか、一緒に探ってみましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬も感情や思考があります。だから問題となる原因も必ず潜んでいます。原因が特定できれば対処も見えてきます。節度を持ったコミュニケーションのためにも、反抗的になる理由を知っておきましょう。
1.ちょっと強気な気分だから
いつもは飼い主さんにベッタリで甘えん坊な犬も、時には、ちょっと強気な気分になってしまうことがあります。トレーニングが上手くできたときや、飼い主さんから思いっきり褒めてもらうことができたときなど、自分に自信を持つことができた、ということがキッカケになったのではないでしょうか。
イタズラばかりで叱られることの多い犬も、イタズラをせずにお利口さんにお留守番できたことを褒めてもらい、自信ができ、ちょっと強気な気分になり、飼い主さんに反抗的な態度を取ってしまったのかもしれません。反抗的な態度ではありますが、信頼できる大好きな飼い主さんが相手だからこそ、甘えている意味もあるのではないでしょうか。他の相手であれば、強気な気分になったとしても、反抗的な態度は見せないはずです。
2.不安や恐怖に感じたから
たとえば、爪切りや歯磨きなどの苦手なことをしてあげようとしたとき。“やめてよ!”と、飼い主さんに向かって唸り声をあげたり、吠えたり、飛びかかったり、噛みつくなどの反抗的な態度を取ることがあります。苦手なことをされるとわかり、不安や恐怖に感じ、反抗してしまったのでしょう。
いつもなら、苦手な爪切りにもグッと耐えることができる犬も、“今日はダメだ”とか“今はタイミングが悪い”なんてこともあるのではないでしょうか。ただでさえも不安や恐怖に感じることなので、タイミングの悪いときに苦手なことをしようとしてしまうと、反抗的な態度を取ることで、必死に抵抗しようとすることがあります。叱っても意味がありません。無理強いしてしまっても、もっと苦手になってしまいます。
気持ちを落ち着かせ、反抗的な態度を取ることをやめるまで待ってあげましょう。
3.納得することができないから
犬だって、納得することができないときは、反抗的な態度を取ることがあります。お散歩を終えて帰ろうとする飼い主さんに対して、“まだ帰りたくないんだけど!”と反抗的な態度を取ったり。
ロープのおもちゃを引っ張り合いしていたのに、急にやめてしまった飼い主さんに対して、“遊んでくれないなら言うこと聞かないもん!”と反抗的な態度を取ったり。病院に行くためにクレートやキャリーバッグに入るように言われ、“行きたくないのに!”と反抗的な態度を取ったりなど。
まるで、幼い子供がダダをこねているときのように、犬もワガママを言い、反抗的な態度を取ることがあります。どうせ言葉はわからないからと、無理に従わせるのではなく、犬が納得できるように説明してあげると良いと思います。
お散歩から帰りたくなくて反抗的な態度を取るときには、「雨が降り出す前に帰ろう?」「早く帰って美味しいごはん食べよう?」などと声をかけてあげると、仕方なくも、納得してくれるかもしれません。
監修ドッグトレーナーによる補足
お散歩の際は「待つ」という行為も大切になるかも知れません。こちらの帰りたい気持ちばかりを伝えると、犬は帰りたくない気持ちが強固にもなり得るからです。まるで童話の「北風と太陽」みたいですね。
まとめ
犬が反抗的な態度をとる時に考えられる理由には、
- ちょっと強気な気分だから
- 不安や恐怖に感じたから
- 納得することができないから
などがあります。みなさんの愛犬が反抗的な態度を取り、困らせるようなことがあれば、この3つの理由に当てはまるものはないか、ぜひ参考に考えてみてくださいね。
監修ドッグトレーナーによる補足
改善するためにはどうするべきか悩んだ時は「犬が嫌がらない範囲で進めていく」という事を意識してみましょう。やりたいことを細分化して、少しずつ提案するとスムーズに進むかもしれません。