なぜ、外に出るとキョロキョロしてしまうの?
1.ニオイや音に警戒しているから
ニオイや音に敏感な犬は、外に出ることで、いろんなニオイや音を感じ取り、興味を惹かれ、キョロキョロとしてしまうことがあります。ですが、しきりにキョロキョロするほどではないはずです。
しかし、とくに警戒心の強い犬は、外に出ると、ニオイや音に敏感に反応し、辺りを見渡すように、キョロキョロとすることがあります。嗅いだことのないニオイ、聞いたことのない音であれば、尚更のことです。
キョロキョロするだけではなく、そのニオイや音を感じる方へ行きたがることもあります。そのニオイや音に不安や恐怖を感じ、キョロキョロと辺りを見渡し確認した後、その場から逃げ出そうとすることもあります。
2.至近距離を虫が飛んでいる音が聞こえるから
お散歩で外を歩いているとき、犬が急にキョロキョロとし始め、後ろを振り返ってみたり、ソワソワと落ち着きがなくなってしまうことがあります。何かを感じ取り、追っているように見えたことはありませんか?
おそらく、犬の至近距離を小さな虫が飛んでいるはずです。私たち人間にも見える大きさの虫であることもありますが、虫が羽をパタパタさせている音は、犬にしか聞こえないほど小さな音のようです。至近距離でブーンと音がすれば、虫を捕まえようとキョロキョロします。
虫が苦手で、虫から逃れようとして、キョロキョロしてしまうこともあります。みなさんも、夏に蚊が耳の横を飛んだとき、ブーンと音がしたことがあるのではないでしょうか。思わずキョロキョロして確認したくなりますよね。犬も同じようにキョロキョロしたくなるようです。
3.離れた場所でお友達の声や気配がしたから
お散歩をする時間帯ってありますよね。私が住んでいる地域では、夕方は17時から19時の間、お散歩をしている犬と飼い主さんとよくすれ違う時間帯です。その時間帯にお散歩に出ると、仲良しの犬や飼い主さんとよく会います。
私の愛犬も、仲良しの犬を探すかのように、キョロキョロと辺りを見渡しながら歩くことがあります。仲良しの犬とよく会う公園には必ず立ち寄り、キョロキョロと辺りを見渡したあと、お友達がいないとわかると、すぐに立ち去ります。どこか遠くでお友達の声や気配がしたのか、しきりにキョロキョロとしたあと、猛ダッシュでその方向へ向かうこともあります。
“あの辺りにいるかも!”と、キョロキョロしながら、お友達の居場所まで特定しているのかもしれません。
4.慣れない環境にストレスを感じているから
外へ出て、しきりにキョロキョロと辺りを見渡し、落ち着かない様子であるときは、その環境にストレスを感じているサインかもしれません。たとえば、引っ越しなどで新しい環境や来たばかりのとき、慣れない場所を歩き、不安や恐怖やストレスから、落ち着かずにキョロキョロしてしまうのです。
また、いつも歩き慣れている場所だけれど、建設中や工事中などの大きな物音がし、ストレスを感じ、落ち着かずにキョロキョロしてしまうこともあります。大きな物音がしなくなるときまで、お散歩のコースを変えるなど対策すると良いのではないでしょうか。
まとめ
犬が外でキョロキョロしているときの心理には、
- ニオイや音に警戒しているから
- 至近距離を虫が飛んでいる音が聞こえるから
- 離れた場所でお友達の声や気配がしたから
- 慣れない環境にストレスを感じているから
などがあります。キョロキョロとよそ見ばかりしていると、犬もつまづいてしまったり、転んでしまうことがあります。捻挫や骨折などの思わぬケガをしてしまうかもしれません。注意深く様子を見てあげましょう。