犬の仕草でわかる「飽きちゃった…」のサイン
1.しきりに身体をブルブルとさせる
飼い主さんとボール投げをして遊んでいるとき、あんなに楽しんでいたのに、急にボールを追いかけなくなってしまうことありますよね。“ボール持って来て!?”と言っても知らん顔して、しきりに身体をブルブルとさせることがあります。
これは、“もう、ボールを追いかけるのは飽きちゃったよ…”という気持ちを伝えようとしている仕草です。また、トレーニングの最中にも同じ仕草をすることがあります。犬がトレーニングに集中することができなくなってしまったり、なかなか上手くいかないとき、飼い主さんもイライラしてしまうことがありますよね。
そんなとき、「もう、今日は終わりにしようよ…」という気持ちを伝えるため、身体をブルブルとさせることがあります。飽きちゃったという気持ちもあるのですが、イライラしている飼い主さんの気持ちを落ち着かせたいという気持ちも込められています。
遊びもトレーニングも、犬が集中することができなくなってしまったり、飽きてしまったときには、そこでお終いにしてあげると、また次も楽しんで行うことができると思います。
2.しきりに地面や床のニオイを嗅ぎ歩く
この仕草も、遊びやトレーニングに飽きてしまったときによく見せる仕草です。遊びやトレーニングに飽きてしまい、集中することができなくなってしまったとき、地面や床のニオイをしきりに嗅ぎ歩くことがあります。
何か気になるニオイがあるわけではなく、“今、ニオイを嗅ぐことに集中しているんだから構わないでほしいな…”という気持ちを送っています。何か他のことをすることで、飽きてしまった状況から、なんとか逃れようとしている仕草です。“もう終わりにしようか”、“もうお家に帰ろうか”などの言葉をかけると、スッとニオイを嗅ぎ歩くことをやめ、嬉しそうに歩き出すかもしれません。
3.しきりにあくびをする
もう、飽きてしまっているのに、飼い主さんにしつこくされたとき、しきりにあくびをすることがあります。“もう、やめにしようよ…飽きちゃったよ…”という気持ちを伝える仕草です。あくびをされると、何だかムッとしてしまうことがあるかもしれませんが、決して、飼い主さんの気分を悪くさせたいわけではありません。
飽きちゃったという気持ちを伝えるためでもありますし、ちょっとイライラしてしまっている飼い主さんの気持ちや、自分の気持ちもリラックスさせたいと考えています。遊びやトレーニンの最中に、しきりにあくびをし始めたときは、お終いにして、また次の機会に行うと良いと思います。
もし、そのまま続けたいのであれば、飽きちゃった犬の気持ちを少し落ち着かせるために、休憩を挟んでみると良いかもしれません。トレーニングを中断して、遊びを挟んで、またトレーニングを再開する、というのも良いと思います。
4.顔や身体を背ける
どんなに呼びかけても、顔や身体を背けたまま、目を合わせようとしないことがあります。飽きてしまい、もう構ってほしくない、という気持ちを送っているときの仕草です。
とくに、飽きてしまっているのに、あまりにもしくこくされたときに見せることがあります。本当は、呼びかける声がはっきりと聞こえているのに、聞こえないフリをしているんです。耳の動きを見ると、聞こえているのに、顔や身体を背けているんだ、ということがわかります。
飽きてしまい、もう構ってほしくないけれど、飼い主さんが呼びかける声を聞き取るために、耳だけはこちらを向けているはずです。“終わりにしようか?”という言葉を待っているのかもしれません。
まとめ
犬が飽きている時に見せる仕草には、
- しきりに身体をブルブルとさせる
- しきりに地面や床のニオイを嗅ぎ歩く
- しきりにあくびをする
- 顔や身体を背ける
などがあります。短時間に同じ仕草を「しきりに行う」ということが見極めるためのポイントのようです。顔や身体を背け、無視するような仕草は、どうしても相手に気持ちが伝わらないときの最終的な仕草なのかもしれません。