1.歯をむき出しにする
「ムキ顔」とも呼ばれる
犬は本気で怒った時に、前歯あたりをむき出しにして威嚇をします。このお顔、巷では「ムキ顔」とも呼ばれています。インターネットに投稿されている動画や画像では、特に柴犬のムキ顔が多くありますね。
「ムキになる」からくるのか、歯を「ムキ出しにする」からか、はたまた「ムキ―ッ!っと怒る」から来るのかは定かではありませんが、とりあえずこの「ムキ顔」を見たら犬は本気で怒っているんだな、と思うようにしましょう。
特に、犬歯までバッチリ見せている時は戦う気満々なので噛まれないように注意しましょう。
怒っていないのにムキ顔をすることも
中には怒っていない状態でムキ顔をする子もいるようです。おやつを食べる時にする子や、飼い主さんが「イーッ!」と言う声に合わせてムキ顔をする子まで!怒っていないのにムキ顔をする場合は、犬が「この顔をすると飼い主さんが喜ぶ(かまってくれる)」と思っているかもしれません。
本気で怒っていて一発触発な状態で見せることがほとんどですが、まれにこのように怒りとムキ顔が一致しないケースもあります。
身体の様子から見極める
犬が本気で怒っている時には、
- 表情や身体に緊張感がある
- 体重のかけ方が前のめり
- しっぽを高く上げている
- 毛が逆立っている
以上のような様子が見られます。ムキ顔に加えてこのような様子が見られた場合には、犬に攻撃の意思が見られる「マジのやつ」ですので、犬にとって正しい対応が必要になります。
2.鼻にシワを寄せる
絵に描いたみたいな怖い顔
犬は鼻にしわを寄せることで怒りを表現します。歯をむき出しにするために必然的に鼻にシワが寄るのかもしれません。また、鼻にしわを寄せると目も細くなるため、人間の怒っている顔ともどこか似ています。
生まれてから覚える表情
犬が鼻にしわを寄せて怒りを表現するのは生まれつきではありません。他の犬が鼻にシワを寄せて怒るのを見て、自分もマネしたことでケンカに勝てたり有利になったという経験の中でその表情を覚えていきます。映画やドラマで演技をする役者犬には怒った顔を演技できる子もいますが、その時に本当に怒っているわけではありません。その時のトレーナーの指示に従って表情をつくっているだけなのです。
このように、そもそも犬にとっては表情と感情がイコールでない場合もあり、後天的に覚えていく表情もあるのです。
3.低い声で唸っている
犬が唸るのは怒っている時だけではない
犬が唸るのは怒っている時だけではなく、警戒心や不安、不快感、痛み、楽しくて興奮している時などさまざまな場面で唸ります。所有欲の強い子だと、遊んでいるおもちゃや目の前にあるおやつなどを取り上げようとすると唸ることも多くあります。
しかし、もちろん怒っている時にも威嚇として唸ることもありますのでちょっとややこしいですね。愛犬がその時、唸って伝えたいことは何だったのかを見極めてあげる必要があります。
シチュエーションによって見極めよう
おもちゃを取り上げようとした時に唸るのならば「取られたくない」「不快感」という気持ち、身体を触った時に唸るなら「痛み」「不快感」という気持ちなど、唸った時のシチュエーションで犬の気持ちをある程度予想することができます。愛犬が怒る原因はなかったかどうかを思い返してみましょう。
犬が怒っているのに勘違いして対応すると、本気で噛まれてしまう恐れもありますので注意しましょう。
まとめ
犬の感情は態度や行動によってあらわれるため、それらを読み取って想像してあげることができます。しかし、同じ態度や行動でも違った意味合いを持つ犬のボディランゲージもあるため、犬の感情を読み取るのは一筋縄ではいきません。
もしも犬が本気で怒っている時に、勘違いをして接していると本気で噛みつかれてしまう危険性があります。犬と良い関係で暮らしていくためには、犬の気持ちを正確に読み取って正しい対応をすることが重要です。