犬がしている『挨拶』4パターンとその意味

犬がしている『挨拶』4パターンとその意味

愛犬とのお散歩中、他の犬と出会ったとき、愛犬はどのような行動をとりますか?犬同士の挨拶中、どんなことを感じながら挨拶をしているのでしょうか?この記事では犬がしている『挨拶』のパターンとその意味をご紹介いたします。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬は身体を使って挨拶する

お尻の匂いを嗅いで挨拶している三頭の犬

犬は話すことができない代わりに、身体全体を使って感情を表現する生き物です。嬉しいときも、悲しいときも、表情や行動また仕草など、身体のどこかにその気持ちが表れていることが多いでしょう。

その中でも争いごとを避けたいときに使う行動や仕草を「カーミングシグナル」と呼び、挨拶のときにカーミングシグナルが出ることもあります。出会った相手を落ち着かせてトラブルを防ぐためにとる行動です。

犬にとっての「行動」、また「カーミングシグナル」は人間が使う「言葉」と同様な力を持つコミュニケーション手段になります。人間が「言葉」を使って挨拶をするように、犬は「行動」で挨拶をしているのです。

社交的で穏やかな性格の犬であれば、知らない犬でも初めて会う人でも、友好的な挨拶ができると思いますが、なかには人見知りで、臆病な性格から攻撃的な態度に出てしまう子もいるのではないでしょうか。

愛犬が他の犬や知らない人に出会ったとき、どんな気持ちで「挨拶」をしているのか、愛犬の行動から確認してみましょう。

犬がしている『挨拶』4パターンとその意味

お互いの鼻と鼻を近づける犬

1.鼻と鼻をあわせてニオイを嗅ぐ

初対面の犬同士でよく見られる行動が鼻と鼻を合わせてニオイを嗅ぐ行為。互いの鼻先のニオイを確認する行為は、簡単な挨拶になりますが、このとき、犬は瞬時にニオイから相手の情報を得ています。

犬にとって人間の「言葉」の代わりになるのが、「行動」になるように、人間の「視覚」が犬の「嗅覚」になります。人間が目で物を見ることで、膨大な情報を得ることができるように、犬はほんのわずかなニオイからでも、情報を得ることができるのです。鼻先のちょっとしたニオイから相手に対して興味を持ったときは、犬の挨拶で有名な「お尻のニオイを嗅ぐ」行為に移っていきます。

監修ドッグトレーナーによる補足

鼻を合わせる理由は他にもあります。それは「食べ物がどこにあるか知ってる?」という意味です。

犬は相手の口元を臭う事で食べ物の情報を共有します。そうする事でお互いにメリットがあるからですね。

2.お尻のニオイを嗅ぐ

鼻のニオイを確認後、相手に対し興味を持った場合は、「もっと君のことが知りたい!」という気持ちから、犬同士の挨拶で有名なお尻のニオイを嗅ぐ行為に移ります。鼻のニオイと比べると、お尻のニオイにはとても多くの情報がつまっているので、双方、上手に嗅ぎあうことができていれば、互いに自己紹介しているような感じになります。

犬が挨拶の際、実際にニオイを嗅いでいるのは、肛門線から出る分泌物のニオイ。このニオイから個体ごとの多くの情報を得ることができるようです。このニオイで得ることができると考えられている情報は、性別や年齢、病気などもありますが、そのときの気分がどんな気分なのか、また自分より強い相手であるかどうかも判断してるとか。

相性が良ければ、もちろんそのまま仲良くなる可能性も高いですが、実はお尻のニオイを嗅いで、挨拶ができるのは社会性がしっかり身についている犬同士によるものです。

無理にニオイを嗅がれることを嫌がる子がいるのはもちろん、恐怖心を抱いたり、攻撃的な態度に出てしまったりする個体もいます。初対面の犬同士の挨拶で、飼い主さんが無理やりに嗅がせるような行為はしないようにしましょう。

3.フセをする

正面から歩いてくる犬を見つけた愛犬が、急にフセをしたことはありませんか?この行為、カーミングシグナルのひとつで「敵意はないですよ」という気持ちを相手に伝える行動になるのです。人懐っこく、友好的な性格の犬によく見られる行動で、こちらへ向かって歩いてくる犬と仲良くなりたいと思っている気持ちの表れでもあります。

自分自身がフセの姿勢をとることで、相手に安心感を与え、更に舌を出し、口周りや鼻付近を舐めることで敵意がないことを相手に伝えます。本能的なものなのか、不思議なことに、黒っぽい被毛を持つ犬は、相手に自分の表情が伝わりづらいことを理解していて、舌を出すサインをよく使うようです。

4.身体をすり寄せる

顔見知りの仲良しな犬同士の挨拶では、身体をスリスリとすり寄せることもあります。これは、大好きな飼い主さんにもする行為ですよね。仲良しなワンちゃんには「今日も大好きだよ」という気持ちで、ニオイ付けの行動で挨拶をすることもあります。

監修ドッグトレーナーによる補足

相手の匂いを自分の身にまとう意味もあります。つまり私とあなたは同じ匂い、だから仲間ですよ。という意味になるんですね。

まとめ

お尻のニオイを嗅ぎ合おうとしている二頭の犬

いかがでしたか?上記は基本的に上手に挨拶できているパターンをご紹介いたしましたが、性格や相性、また社会性が身についているかどうかで、挨拶が苦手な犬が多いのも事実です。背中の毛が逆立つ、鼻にシワをよせる、唸るなどの行為は威嚇を意味します。無理に近づいて挨拶しないよう気をつけましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬同士は必ずしも仲良くしなければいけない訳ではありません。相性が悪ければそれを受け入れてあげましょう。無理に挨拶させようとすると、余計にこじれてしまいかねません。

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