ケンカを売られたと思った
もともとの性格が勝気な子の場合、売られたケンカをしっかり買ってしまうことがあります。
勘違いかもしれない
お散歩中に他の犬が攻撃的な態度をしたからというだけではなく、その犬とただ目が合っただけであったり、何か気にくわない態度が見られたり、犬だけでなく通行人に対しても「ケンカを売られた」と勘違いして、攻撃的になってしまうこともあります。
変な自信がついちゃったかも
「小さい頃はこんなふうに怒らなかったのに」という場合もありますが、これは今までの経験の中で争うことに対しての自信がついてしまった可能性があります。その場合、怒っている態度はしっぽを高く上げたり身体を大きく見せたりしようとするなど、恐怖というよりも好戦的な様子が見られることもあります。
「近付かないで!」とけん制している
犬は実際に戦う気はなくても、攻撃的な態度をとってしまうこともあります。これは恐怖心からくるもので「それ以上近付いたら攻撃するぞ!」「ボクは強いんだぞ!」と相手をけん制するための攻撃的な態度です。この場合、しっぽを下げていたり耳を倒したりするなど、怒りながらも恐怖や弱気を意味する姿勢が見られることがあります。
中には恐怖心のためか、相手よりも先に吠えておこうとする子もいます。これはビビりな気持ちを威嚇で隠そうとしていると考えられます。逆に、相手が先に威嚇してきた場合には、怒らずに逃げモードに入ってしまうことも。
警戒している
犬のテリトリー
犬は自分のおしっこでテリトリーを主張する「マーキング」を行います。オス犬であると去勢してからもマーキングをし続けることが多いです。メス犬であっても、未避妊の場合は繁殖期にはマーキングをすることもありますが、メス犬にとってのマーキングは主に「出会い募集中です」という自己紹介の意味で行うことが多いので、テリトリーの主張をしっかり行うオス犬とは意味合いが少し異なります。
何者だ?!と警戒してしまう
犬のマーキングは通常のオシッコとは違い、より高い位置にオシッコをかけようとします。これは既にしてある他の犬の情報を打ち消す目的があります。このように、犬は自分のテリトリーを大事にしますので、自分のテリトリー内で知らない犬を見つけると警戒モードに入ってしまうことも。このとき、警戒心や恐怖心が強い子だとその犬に対して威嚇をしてしまうこともあります。
犬が突然怒りだしてしまったときの対処法
大きな声で叱るのは逆効果
怒りやすい子の場合は特にですが、怒っている最中は我を忘れて興奮しています。このときに飼い主さんが大きな声で叱ったり、リードを強く引っ張ったりすると、犬は余計に興奮してしまいます。また、犬はものごとを関連付けて認識するために「オマエのせいでボクが怒られたんだ!やっぱり悪い奴だ!」と勘違いすることもありますので注意しましょう。
怒りの対象から注意をそらす
他の犬であったり通行人であったり、愛犬が何に対して怒っているのかを察知しましょう。そして、愛犬が大興奮する前におやつに注目させながら、飼い主さんが壁となって怒りの対象を愛犬の視野から外してあげるのが効果的です。
犬の興奮時には座らせよう
「オスワリ」をマスターしている場合は、興奮している犬に指示を出して座ってもらいましょう。犬の興奮は座ると鎮まりやすくなり、オスワリに従っている間は吠えるのを止めて静かになる子も多いです。「オスワリ」がまだ不安定な子は、飼い主さんが手で座るのを促したり、おしりや身体をホールドして動きを制御したりするのも興奮を鎮めやすくなる1つの方法です。
ちゃんとオスワリができたら、おやつをあげて褒めてあげましょう。日頃から「マテ」や「オスワリ」など、犬の動きを制御するしつけをマスターしておくと安心です。
まとめ
犬がお散歩中に怒る対象として、その多くは他の犬か通行人かと思います。他の犬や通行人に対して勝気な気持ち、恐怖の気持ち、警戒の気持ちなど、犬が怒るときの気持ちは様々です。お散歩中にいきなり愛犬が怒り出すと慌ててしまいますし、犬が全力でリードを引っ張る力は小型犬であっても結構強いので、他の飼い主さんや通行人に迷惑をかけまいとして、大きな声で叱ったりリードを強く引っ張ったりしがちです。
しかし、犬が怒っているときには興奮で我を忘れているため、飼い主さんまでアタフタしてしまうと興奮を助長してしまいます。飼い主さんが冷静さを保ちつつ、おやつや号令で愛犬の冷静さを取り戻してあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 匿名
うちは怒らないし吠えないのに、ただ通りすがっただけで威嚇してくる犬が多く、飼い主は殆どが全く知らんぷりでマナーが悪い。
そういう飼い主だから、むやみに吠えまくる犬に育ったとも言えます。