1.落ち着く前の穴掘り
犬はカーペットやブランケット、ソファーの上などで突然穴掘りの動きを始めることがあります。土ではないのに何で掘ってるの?と不思議に思いますが、穴掘りは犬の本能的な行動の1つです。
自分が落ち着く場所をつくろうとしている
犬の祖先であるオオカミには、巣穴を掘って生活する習性があります。日々の睡眠や出産、子育ての際に、外敵から身を守るために土を掘って巣穴を作っていたのです。そのときの名残から、犬は眠る前やくつろぐ前に穴掘り行動をしてしまうと考えられています。
興奮しているときも
- ダックスフンド
- ビーグル
- ボーダーコリー
- テリア系
上記の犬種は、穴の中の小動物を捕まえる狩猟犬であったため、本能的に穴掘りをしやすい犬種です。特に、興奮したり楽しくなったりすると穴掘り行動をしやすくなります。
ストレス発散にも
犬には緊張や不安を自身で紛らわすための「カーミングシグナル」という仕草があります。興奮してしまった気持ちを落ち着かせるためのカーミングシグナルとして、穴掘りの動作をすることがあります。また、運動不足や構ってほしい気持ちの発散として穴掘りが見られることもあります。
2.片足を上げてポーズ
散歩に行く前やおやつがもらえそうなときなどに、犬が前の片足を上げた状態でポーズを取ることがあります。このとき「なぁに?」と言っているような表情や、期待がにじみ出ているような表情をすることも。
カーミングシグナル
前の片足を上げるポーズも、犬のカーミングシグナルの1つです。楽しくなったりドキドキしたりして興奮した自分の気持ちを、片足を上げてポーズを取ることで落ち着かせようとすることがあります。飼い主さんがお散歩グッズを用意していたり、おやつの準備をしていたりするときなどに「もしかして…!」という期待で、興奮しているときにも見られます。
それなぁに?ボクも見たい!
飼い主さんがおいしそうなものや興味深い物を持っていたときに「それなぁに?ボクももっと見たいなぁ」という気持ちで、片足を上げるポーズを取ることがあります。片足を上げて飼い主さんを見上げることで、飼い主さんの意識を自分に向けようとしていることも。
目が合っちゃった…足を上げておこう
犬が片足を上げるポーズは「敵意はないよ」の意味でもあります。目を見つめることは犬にとって敵意の表れなので、飼い主さんと目が合ったときに片足を上げてポーズを取ることで「なぁに?ボクは飼い主さん、好きだよ!」と伝えていることもあります。
3.食後に後ろ足でカキカキ
私の愛犬は、ごはんを食べ終わると後ろ足で身体をかく仕草をします。犬が身体をかくのは痒いときだけではなく、そのときの気持ちの表れである場合もあります。
後ろ足は「満足感」
後ろ足で身体をかく仕草は、嬉しいときや満足したときによく見られます。我が家の愛犬が食後に見せるのも「ごはん、食べたぞ~♪」という満足感によるものと考えられます。食後のほか、思いっきり遊んだ後やスキンシップをとった後などに見せるワンちゃんもいます。
前足は「不満」
犬が前足で身体をかくのは難しいので、前足でかくのは目やマズルのあたりになりますが、前足でかく行為には「不満感」が表れている場合があります。後ろ足とは対照的に、前足でかくときはもっと構ってほしい、自分に注目を集めたいときに多く見られます。
まとめ
個性的なクセだなぁと思っても、実は犬のカーミングシグナルであったり本能的な行動であったりすることも多くあります。人間のクセと同じく、犬たちも無意識に行っている仕草であると思われますが、よく行うクセを観察してみると、犬の気持ちを読み取るヒントになるかもしれません。みなさんもぜひ、愛犬の仕草を観察してみてください。