犬の『おねだりサイン』
犬は、私たち飼い主に様々なサインを送っています。その中には「おねだりサイン」があります。「これ欲しい」「あれしてほしい」など要求はいろいろ。ここでは、そんな犬の要求を表すおねだりサインをご紹介します。
1.前足でトントンと叩く
よく見るおねだりのひとつに、前足で飼い主の体をトントンと軽く叩くサインがあります。これをされると「何かしてほしいのかな?」とすぐに察知する飼い主さんも多いでしょう。
前足でトントンと叩くときの要求は様々。「お腹が空いた」「散歩に行きたい」「構ってほしい」など、時間帯やそのときの愛犬の様子などから、要求内容を判断してあげましょう。
2.目の前に来てジッと見つめる
目の前に来てジッと飼い主を見つめることがあります。これも何かを要求したいときのサインです。
素直におねだりできない性格だったり、飼い主さんが忙しいと感じていると、静かに目の前に来てジッと飼い主さんが気がついてくれるのを待っているのかもしれません。
3.ごはん皿を叩いたりひっくり返す
「ごはんが欲しい!」「お腹空いた!」などのおねだりをする場合、置いてあるごはん皿を前足で叩いたり、ひっくり返したりすることで意思表示する犬もいます。
中には、お皿をくわえて飼い主さんのところまで持ってくる子も。まるで「はい、これに入れて」と言っているようです。何を要求しているか一目瞭然、わかりやすいサインでしょう。
4.後をついてまわる
なかなかおねだりができない犬の場合、「目の前に来てジッと目を見つめる」ように、飼い主が気づいてくれるまで待っていることがあります。「飼い主さん、いつ構ってくれるかな」と飼い主の後をついてまわり、様子を伺っているのでしょう。
「何で今日はこんなについてくるのだろう」と、不思議に思うかもしれませんが、「散歩に行きたい」「構ってほしい」という要求の表れかもしれません。
5.膝の上に顔を乗せてくる
飼い主に構ってほしいとき、膝の上に顔を乗せてくることはありませんか。「ほら、僕はここにいるよ。だから構って」とわかりやすくおねだりしています。
「撫でてほしい」という要求を持っているので、撫でたり一緒に遊んだりとスキンシップをとるようにしましょう。
6.腕と体の間に割り込む
スマホをいじっているときやテレビを見ているときに、腕と体の間に無理やりねじ込むように顔を入れてくることはありませんか?これも「構って」アピール。かなり強めの要求と考えていいでしょう。
この場合、少し前から様々なサインを出していたのかもしれません。「もう限界!」と無理やり大胆な行動に出た可能性があります。中には、雑誌や新聞、パソコンなど、物と飼い主の間に入ってくる犬もいます。これは「こればかり見てないで、僕を見てよ」のサインです。
監修ドッグトレーナーによる補足
元気な犬なら、スマホやパソコンにかじりつく場合もあります。犬は「壊してやろう」などと微塵も思っておらず、ただ飼い主さんに構ってほしいだけです。
かじって壊される前に、しっかりと時間を作って構ってあげることで不満を解消しましょう。
7.おもちゃを持ってくる
自らおもちゃを選んで飼い主のところへ持ってくるおねだりサインがあります。「これで一緒に遊んで」というおねだりです。忙しいときでなければ、作業などの手を止めて持ってきてくれたおもちゃで一緒に遊んであげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は日頃から様々なサインを出しています。とくに「おねだりサイン」を多く出しており、犬の性格によっても異なるサインを送っているかもしれません。
愛犬のサインを見逃さず、その要求に応えてあげられるように日頃から観察しましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
要求が伝わらない、気づいてもらえないと、吠えることでサインを出すこともあります。そんなときは、おすわりやふせなどをさせてから、しっかりと構ってあげると落ち着いてくれやすくなります。
あまり無視しすぎないように、忙しくても愛犬とコミュニケーションを取る時間を作りましょう。
犬は言葉の代わりに仕草や行動で気持ちを伝えようとします。そんなサインを見逃さないようにすることは、愛犬との信頼関係を深めることにも繋がりますよ。