犬が首をかしげるときの心理①「聞き返している」
飼い主さんに話しかけられたとき、「え?何?」「それ、本当?」と聞き返すように、首をかしげる仕草をすることがあります。試しに、「ごはん、食べる?」「おやつ、食べる?」「お散歩、行く?」「お出かけする?」など、愛犬が好きなことを話しかけてみてください。
話しかけるときのポイントは、目の前に愛犬を座らせ、アイコンタクトをしながら話しかけることです。そうすると、「え?まだ、ごはんの時間じゃないのに?もう食べられるの?」と聞き返すように、首をかしげる仕草をしてくれるかもしれません。
一方で、その言葉があまりにも嬉しくて、首をかしげるどころか、興奮して騒いでしまう犬の方が多いかもしれません。
犬が首をかしげるときの心理②「飼い主さんに喜んでもらいたい」
初めて首をかしげる仕草をしたとき、あなたはとても喜んだのではないでしょうか。「カワイイ~!」と、大袈裟にリアクションしたのではないでしょうか。
犬は、飼い主さんの喜ぶ姿が大好きです。はじめは、他に意味があったのかもしれませんが、初めて首をかしげる姿を見せたとき、あまりにも飼い主さんが喜んでくれたため、“こうすればママが喜んでくれるんだ!”と、学習したのです。
愛犬が首をかしげる仕草をするとき、どんな状況であることが多いでしょうか。
あなたが忙しく家事をしていて、愛犬を構ってあげられないときでしょうか。あなたが何かで落ち込んで、暗い表情をしているときでしょうか。どうしても、あなたを元気づけてあげたくて、あなたの笑顔が見たくて、あなたの喜ぶ姿が見たくて、首をかしげているのかもしれません。
犬が首をかしげるときの心理③「いろんな視点から観察したい」
何か気になる音がしたのでしょう。何か見知らぬニオイがしたのでしょう。首をかしげることで、その音やニオイの元が何であるか、視点を変えて観察したいと考えています。犬は、聴覚にも嗅覚にも優れていますし、好奇心が旺盛な動物なので、私たちには感じることのできない音やニオイも感じ取り、じっくり観察しようとしています。
何げないちょっとしたことであっても、それをもっとよく知りたい、と考えているのです。視覚も同じです。カーテンの向こうで、庭に鳥がやってきたとき、“あれは一体何なのだろうか?”と、首をかしげながら視点を変え、観察しています。首をかしげることで、情報を得ているのです。
犬が首をかしげるときの心理④「ただ、何となく…」
聞き返しているわけでもなく、喜んでもらいたいわけでもなく、観察したいわけでもなく、癖になってしまい、ただ、何となく首をかしげてしまう犬もいるようです。
はじめは理由があって首をかしげていたのかもしれません。時には、ちゃんと意味があって首をかしげるのかもしれません。そうしているうちに、首をかしげることが癖になってしまい、つい、やってしまうのです。
みなさんの愛犬にも、理由はわからないけれど、変わった癖はありませんか?
犬が首をかしげるときの心理⑤「“お耳がヘンなのよ…”」
耳の中に何か異常があり、かゆいとき、痛いとき、違和感があるときなど、首をかしげる仕草をすることがあります。ブルっと頭を振るかのように、首をかしげるというよりは、耳を傾ける、といった様子です。首をかしげているかのように見えてしまうことがあります。
もし、耳の中の異常が理由なのであれば、頻繁に首をかしげるような仕草をしたり、頻繁に耳を傾けたりする様子がみられると思います。耳が赤くなっていたり、反対の耳と比べて熱を持っていたり、耳垢が大量に出ていたり、異臭がしたりするなどの症状はないか、確認してみましょう。
まとめ
犬が首をかしげるときの心理として、
- 聞き返している
- 飼い主さんに喜んでもらいたい
- いろんな視点から観察したい
- ただ、何となく…
- “お耳がヘンなのよ…”
この5つの理由や原因による心理であることをご紹介しました。カワイイ仕草の裏には、いろんな犬の気持ちが隠されているようです。