散歩から帰りたくないサイン①「歩かなくなる」
犬がお散歩の途中で歩かなくなってしまうことがあります。「もう歩きたくないのかな」、「抱っこしてほしいのかな」と思ってしまいがちですが、実は、お散歩から帰りたくないサインかもしれません。
もし、愛犬が歩かなくなってしまったら「あっちに行く?」と伝えてみてください。歩きだしたらまだお散歩から帰りたくないということです。動かないままなら本当にもう歩きたくないのかもしれません。
いつも同じお散歩コースを歩いていませんか?毎日同じコースであれば、犬は自宅を出てから帰るまでの道のりを記憶しています。そうすると自宅が近づくにつれて帰りたくなくて歩かなくなってしまうこともあります。いつも帰りたがらなくて困るというときは、お散歩するコースを少しだけ変えてみてください。同じ距離や時間であっても、歩くコースが違うだけで、満足してくれることもあります。
散歩から帰りたくないサイン②「ぐいぐい引っ張る」
お散歩に満足すると、ゆっくり歩いたりと歩くスピードが遅くなることがあります。お散歩に出かけた直後は早歩きだったり走り出したりと、お散歩したい気持ちが伝わってきますよね。
たくさんお散歩したのに、まだ歩くスピードが速かったりリードをぐいぐい引っ張ったりすることがあれば、まだお散歩から帰りたくないサインです。また、ゆっくり歩いていたのに、飼い主さんからの「そろそろ帰ろうか?」の言葉を聞き、急にぐいぐい引っ張りだすこともあります。
散歩から帰りたくないサイン③「道を変える」
自宅に帰るまでの道のりを覚えてしまっている犬は、飼い主さんがリードを引く方向とは別に、道を変えてまだお散歩から帰りたくないとアピールすることがあります。
飼い主さんは角を曲がろうとしているのに、犬はまっすぐ進もうとするかもしれません。その角を曲がると、もうすぐ自宅に着いてしまうということがわかっているからです。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬が「歩かなくなる」「ぐいぐい引っ張る」など行動とると、「それに従っていいの?」と感じる飼い主さんもいるでしょう。従ってしまうと犬との上下関係が崩れてしまうと思ってしまいがちですが、実は犬の社会には上下関係は存在しないのです。
歩かなくなるのも、ぐいぐい引っ張る行動も、犬はその時の気持を表現して飼い主さんに伝えようとしているだけです。なので、「もう少し散歩したいのかな」と感じたら、散歩を延ばしてあげて大丈夫です。満足してもらえばストレスもなく健康にも繋がりますよ。
散歩から帰りたくないサイン④「死んだふりをする」
お散歩から帰りたくなくて地面に寝転がっちゃう犬、意外と多いですよね。我が家では「死んだふり」と呼んでいます。これ、すっごく困りますよね。「汚れるからやめてー!」と、叫びたくなってしまうかもしれません。
人通りが多い場所で寝転がると「かわいい~」と声をかけられて、嬉しそうにしている愛犬がちょっと憎たらしく思えたりもします。「帰りたくないのね~」と声をかけてもらうこともあります。雨が降り続いてやっとお散歩に出られたときなどは、帰りたくなくて地面に寝転がって泥んこまみれで帰宅することもありました。みなさんにも同じような経験があるかもしれませんね。
散歩から帰りたくないサイン⑤「隠れる」
ドッグランに連れて行ったとき「そろそろ帰るよー」と声をかけ、時間を確認するためにスマートフォンを見たほんの数秒の間に愛犬の姿が見えなくなってしまったことがあります。結局、ドッグランに置いてある犬用の遊具の裏に隠れていました。
私が帰る用意をしていると知り、隠れたのです。遊具の隙間から私の様子を確認しているようでした。「おいてくよ?いいの?帰るからね?」と声をかけも無視されたので「ばいばーい!」と言うと走ってきました。「ばいばーい!」と言うと焦って戻ってくるかもしれません。ぜひ試してみてください。
監修ドッグトレーナーによる補足
「道を変える」「死んだふりをする」「隠れる」などの行動は、散歩が終わってしまうことに対して心残りがある状態なのでしょう。人が「まだ一緒にいたい」「まだやめたくない」など名残惜しいと感じているように、犬もまた同じような気持ちなのかもしれません。
愛犬の行動にはその時の気持ちが表れていること知ることで、さらに信頼関係を築くことに繋がりますよ。
まとめ
散歩から帰りたくないサインには、
- 歩かなくなる
- ぐいぐい引っ張る
- 道を変える
- 死んだふりをする
- 隠れる
などがあります。どれも私が実際に経験していることです。
「うちの愛犬にも全て当てはまる!」という方がいらっしゃるかもしれませんね。