犬は飼い主をよく観察している
ふと視線を感じて目を向けると、愛犬がこちらをじっと見つめていた…なんて経験、飼い主であれば誰もが持っているかと思います。このように、犬は飼い主のことを日頃からよく観察しています。「そんなところ、観察しなくてもいいんじゃない?」と思ってしまいがちな飼い主の些細な行動であっても、犬は見逃さず、しっかりインプットしているのです。
そのため、飼い主の行動をしっかり見て覚えていることもあり、犬が飼い主の真似をして、あるいは無意識に真似てしまうことで、飼い主とその犬の行動が似てしまうという事例も数多くあります。
犬にもミラーリング効果がある
近年、犬にもミラーリング効果があると言われています。このミラーリング効果とは、相手と同調することで同じ行動をとったり、共感したりする現象を指しています。例えば、飼い主が嬉しそうにジャンプをしたら、「飼い主さんが嬉しそうだ」と共感し、同じように嬉しそうにピョンピョンと跳ねる行動もミラーリング効果の一例です。
これは人間と共存してきた歴史を持ち、なお且つ、飼い主に興味を持つことで日頃からよく観察している犬ならではと言えるでしょう。
犬がよく真似する『飼い主の行動』
では、犬がよく真似する飼い主の行動を確認していきましょう。皆さんのわんちゃんもこのような行動をしていませんか?
手の平を合わせて「タッチ」
芸の一種としても知られる、飼い主が上げた手にタッチをするという技。教えてもいないのに飼い主の手を上げると、その手にタッチするように犬も手を合わせてくることはありませんか。
これもいつも飼い主さんが誰かとハイタッチをしたり、求めてきたりすることがあるため、その行動を覚え真似ているのです。これをすることにどのような意味があるのかは理解していませんが、「飼い主さんがやっているからやっている」「これをしたら飼い主さんが喜んでくれた」という心理で行っている可能性が高いでしょう。
笑顔を見せる
人間でもないのに、機嫌が良いときは口角を上げ、目尻を下げ、まるで笑っているような表情を見せることはありませんか。実はこれも無意識の内に飼い主から習得している表情の1つだと言われています。
近年、犬は人間と長い歴史を共にしてきたこともあり、人間の表情から感情を読み取る能力に長けていることが判明しています。そのため、自らもその感情を抱いたときに、無意識の内に同じ表情をすることがあるというのです。
たしかに、よく「あの飼い主と犬は似てるよね」なんていう会話がありますよね。これも実は、犬が飼い主のことをよく観察していることから、飼い主の表情に無意識の内に寄せていってしまっていると考えられています。
寝方が飼い主と同じ
そしてよく見る犬が真似する飼い主の行動に『寝方』が上げられます。家族と一緒に昼寝している犬を見ると、「お母さんと同じポーズ(寝方)で寝ている!」と思わず笑ってしまいそうになったことはありませんか?
やはりこれも毎日のように家族の寝姿などを見ているからこそ、同じような寝方になってしまうと考えられます。
しかし、これは飼い主の寝姿を見ているからこその行動なので、この現象が起きるのは、飼い主と一緒の部屋で眠っている犬の方が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「そういえば、うちの子もやってる!」というような真似行動があったかと思います。他にも「うちの子はこんな行動を真似してくる」という事例を持っている方は、ぜひ教えてくださいね!