遊びを通してできる犬へのしつけ3つ

遊びを通してできる犬へのしつけ3つ

『遊びを通してできる犬へのしつけ』をまとめました。しつけが上手くいかずに困ったときは、遊びを通したしつけを行ってみてください。犬も楽しみながら行うことができれば、習得も早いです。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

1.おもちゃを使って『放せ』を教えてみよう!

飼い主の持つロープのおもちゃを引っぱる犬

犬に「放せ」をしつけることは、とても重要なことです。おもちゃを使って、楽しく遊びながら行ってみましょう。

犬が口にしてはいけないものを咥えてしまった時に、飼い主さんの「放せ」の指示に従うことができれば、誤飲などの事故やケガを防ぐことができます。また、おもちゃで遊んでいたとき、飼い主さんがおもちゃを取り上げようとすると、唸り声をあげて抵抗する犬もいますよね。そんなときも、「放せ」のしつけを行っておくことで、“もう遊びの時間は終わりですよ”という合図にもなります。

おもちゃは飼い主さんの意思で与えましょう

おもちゃを使って「放せ」をしつける時は、飼い主さんの意思でおもちゃを犬に与えるようにします。部屋のあちこちにおもちゃを置かずに犬の届かない場所に片付けて、しつけや遊びの時間になったら取り出してあげます。

「放せ」の練習を始めるときにおもちゃを取り出し、「おいで」と指示を出して犬が飼い主さんのもとへやってきたら、ご褒美としておもちゃを与えます。その後はおもちゃを使って一緒に遊んであげてください。

「放せ」の合図の言葉を決めましょう

指示の言葉は「放せ」でも「ちょうだい」や「アウト」でも良いです。ただし指示はひとつに統一することが大切。家族で共有するようにしましょう。毎回、言葉が違ってしまうと犬は混乱してしまいます。一度決めた言葉はその後もずっと使い続け、途中で変えてはいけません。

おもちゃを使って思いっきり遊んだあとに「放せ」の指示を出し、おもちゃを放すことができたら、ご褒美を与えます。大げさに褒めるだけでも良いですし、おやつを与えても良いです。最終的にはご褒美のおやつがなくても、指示に従うことができるようになるのが目標です。

おもちゃ以外でも試してみましょう

おもちゃを使って「放せ」の指示に従うことができるようになったら、他のものを使って「放せ」の指示に従うことができるかどうかも試してみましょう。

おもちゃは放すけれど、他のものだと放さないなども考えられるため、何であっても指示を出したら放すことができるようにトレーニングしましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

「放せ」を教えるコツは、「犬の満足感」を意識してあげることです。

おもちゃを無理に取り上げてしまうと、犬は「横取りされた!」「次は取られないように離さないぞ」など不満を感じてモチベーションも下がってしまうことが多く見られます。

「放せ」のしつけを始める前に、まずはおもちゃで遊ばせてある程度満足した様子が見られてからしつけを行うようにしましょう。

2.おもちゃを使って『持って来い』を教えてみよう!

ボールをくわえて向かってくる犬

おもちゃを使って「持って来い」をしつけることには、犬の問題行動を防ぐこと、犬の本能を刺激しながら遊びを通して教育をすることの2つの意味があり、飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションにもなります。

犬の本能を刺激することで犬の心を満たしてあげたり、飼い主さんとの信頼関係や主従関係も築くことができるため問題行動が起きにくくなります。

おもちゃを使って「持って来い」をしつける方法

例えば、ソファーにボールを置き、ボールに指を差しながら、犬に「ボール持って来て」と合図を出します。飼い主さんのもとにボールを持ってくることができれば成功です。

レベルアップさせたいときは、ソファーにボール・ロープ・ぬいぐるみ・コングなど数種類置きます。その中から飼い主さんが指示したおもちゃを持ってくることができればOKです。

3.おもちゃを使って『探せ』を教えてみよう!

「持って来い」ができるようになったら、さらにレベルアップした「探せ」をしつけてみましょう。

隠したおもちゃを探し出して飼い主さんのもとへ持ってくるゲームをします。最初は中におやつを忍ばせておくことができるコングがおすすめ。犬の嗅覚を刺激することができ、おやつの匂いを頼りに探しやすくなります。

慣れてきたら、おやつを入れずにおもちゃだけでも「探せ」の指示で持ってくるようになれたら成功です。上手にできたらたくさん褒めて、おやつもご褒美として与えても良いでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

人は苦労して手に入れた物は価値が高く感じるという心理的傾向があり、保有効果と呼ばれています。例えば、自分で家具を組み立てたことでその家具の価値を高く感じる「イケア効果」と呼ばれる心理現象も保有効果の一種です。

犬もこれと近い心理傾向があり、すぐにもらえたおやつより、苦労して手に入れたおやつの方が満足度が高いと感じていることがあります。おもちゃやおやつを探すことで、良い刺激にもなるため、探せゲームをしつけに取り入れるのはとてもおすすめですよ。

まとめ

輪のおもちゃをくわえた子犬

遊びを通してできる犬へのしつけについて、

  • おもちゃを使って『放せ』を教えてみよう!
  • おもちゃを使って『持って来い』を教えてみよう!
  • おもちゃを使って『探せ』を教えてみよう!

3つのしつけをご紹介しました。

おもちゃを使って遊びながらしつけを行うことで、飼い主さんも愛犬も楽しく飽きずに続けることができるでしょう。

愛犬がお利口さんになるだけでなく信頼関係を築くことができれば、どんな指示にもしっかりと従ってくれるようになります。ぜひ、おもちゃを使って楽しく遊びながらしつけを行ってみてくださいね。

監修ドッグトレーナーによる補足

しつけに遊びを取り入れる方法はとても効果的です。人と同じように犬も楽しいことは積極的に行動するようになり、自ら進んで指示に従うようになります。

しつけに行き詰まった時なども、おもちゃで遊ぶことで飼い主さんも愛犬も気分転換になって、今まで上手く行かなかったことが出来るようになることもありますよ。

ぜひおもちゃなどを使って、しつけも楽しく行っていきましょう。

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