犬がスキンシップを嫌がるときの心理
いつもは嬉しそうに遊んだり、スキンシップをとったりするのに、今日はなぜかスキンシップを嫌がるような態度や仕草を見せる…何だか不安になってしまいますよね。では、犬がスキンシップを嫌がるとき、どのような心理が働いているのでしょうか。
1.飼い主以外なら「怖い」「不安」
もしも飼い主ではなく、たまに遊びに来る飼い主の友達や初対面の相手である場合、警戒心が強くなり、嫌がるような態度を見せているのかもしれません。
犬は元々、仲間を守ろうとする心理が強く働く動物なので、警戒心が強い傾向にあります。そのため、警戒心が強い性質の犬であれば、飼い主以外になかなか懐くことがないということも考えられます。
飼い主以外の人からのスキンシップを嫌がるようであれば、「不安だな」「怖いな」といった心理が働いています。無理に触らず、遠目で見守ってあげるのが良いでしょう。
2.「頭を撫でられるのは怖くて嫌い」
スキンシップをとろうとしたとき、上から頭を撫でようとしませんでしたか。犬は基本的に上から頭を触られることを嫌います。それは威圧感や圧迫感を抱き、怖いと思ってしまうからです。
飼い主であっても、まだ家にやってきて数か月といった信頼関係が完全に構築されていない状態であれば、頭を触られることを嫌がることは珍しくありません。犬は顎の下や体の側面を優しく撫でられるのが好きです。ぜひスキンシップをとる際は、犬が好む部位を触ってあげましょう。
3.「そこは触られたくない!」
先ほど犬は顎の下や体の側面を撫でられることを好むとお話ししました。信頼関係を築くことができれば、お腹を撫でてほしいと自ら要求してくる犬もいます。
しかし、中には「ここだけは撫でてほしくない」という部位も存在します。それが、体の先端部分です。例えば、尻尾、足の先、耳の先などが挙げられます。一昔前は、無駄吠えのしつけに鼻の先(マズル)を掴むという方法がありましたが、現在は推奨されていません。ご注意ください。
4.「お前には触られたくない」と見下されている
飼い主であっても、犬に自分より格下の存在だと勘違いされてしまっている場合、「お前には触られたくない」「気安く触るな」というように、スキンシップを嫌がられることがあります。
犬に見下されている場合、スキンシップを嫌がられる他にも、指示を聞かない、叱ると唸るなど、反抗的な態度をとられることが多いです。今後のことを考えても、しっかり信頼関係を築くことが重要です。日頃の行いやしつけをしっかり実行することを心掛けましょう。
5.体に違和感を抱いている
病気や怪我など、体に違和感を抱いているときも「触られたくない」とスキンシップを嫌がることがあります。歩き方に違和感が生じていたり、どこかをかばうような仕草を見せていたりしませんか。
このようにふだんとは違う様子がいくつか見られる場合は、まずかかりつけの病院へ連れて行き、診察してもらいましょう。場合によっては検査を行うこともあります。
病気や怪我は早期発見、早期治癒によって早めに完治させることもできます。反対に、治療が遅れると治るものも治らなくなる可能性があるので、早めの診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がスキンシップを嫌がるときの心理は、その犬によって様々です。ふだんからの様子や態度などから、どの心理が当てはまるかを判断し、それぞれに合った対応をとりましょう。