犬が顔や体をカキカキする心理①「こっちを見ないで!」
飼い主さんや家族以外の他の人や犬に見つめられたとき、顔や体をカキカキすることがあります。慣れない相手から注目されたことで、不安を感じたり、恐怖を感じたり、緊張してしまうからです。カキカキすることで、“こっちを見ないで!”というサインを送っています。注目されたことで、強いストレスを感じ、その心情が行動にあらわれているのです。
犬が顔や体をカキカキする心理②「落ち着きたいなぁ…」
飼い主さんからブラッシングをしてもらっているとき、トリミングサロンでトリマーさんにキレイにしてもらっているときなど、顔や体をしきりにカキカキすることがあります。苦手なことをされているとき、何だかソワソワ落ち着かない気持ちになっているんです。その気持ちを少しでも落ち着かせたいと思い、カキカキするという行動にあらわれているのです。
また、苦手なことや嫌なことをされると、ヒスタミンという物質が分泌されることがあります。この物質によって、皮膚に痒みが引き起こされている可能性も考えることができます。あまりにもしきりにカキカキしてしまったり、強い力でカキカキしたりすると、目や皮膚を傷つけてしまうかもしれません。お手入れをしてあげるときは、無理強いはせず、犬が心地よいと思う程度で行ってあげましょう。
犬が顔や体をカキカキする心理③「退屈だなぁ…」
“てもちぶさた”という言葉がありますが、犬も同じように、退屈しているとき、何となく顔や体をカキカキしてしまうことがあります。特に意味はないのですが、退屈なことから、手足を動かしたくなってしまうのかもしれません。退屈なことがストレスになり、紛らわせるために、カキカキしてしまうのかもしれません。
愛犬が退屈そうにしているとき、構ってあげることができないときは、何か楽しみを与えてあげてはいかがでしょうか。犬の知育玩具など、時間を使って遊ぶことができるものがおすすめです。おやつを中に入れて、転がしながら遊ぶことができる、コングなどが良いと思います。
犬が顔や体をカキカキする心理④「構ってほしい」
愛犬が顔や体をしきりにカキカキしていたらどうでしょう。あまりにも強い力でカキカキしていたら、注目してしまいますよね。皮膚を傷つけてしまうのではないかと思い、「あまりカキカキしたらダメよ?」と声をかけるかもしれません。
犬は、カキカキすることで、飼い主さんの気を惹くことができるということを理解しています。そのため、飼い主さんに構ってもらいたくて、わざとカキカキするんです。
犬が顔や体をカキカキする心理⑤「満足している」
ごはんを食べたあと、顔や体をカキカキすることがあります。これは、“満足している”というサインです。お散歩にも連れて行ってもらい、ごはんも食べ、嬉しい気持ちからカキカキしてしまうようです。ストレスを感じているときのカキカキとは違い、そっと優しくカキカキしていることがわかると思います。
まとめ
犬が顔や体をカキカキする心理には、
- こっちを見ないで!
- 落ち着きたいなぁ…
- 退屈だなぁ…
- 構ってほしい
- 満足している
などがあります。
ネガティブな心理とポジティブな感情があることがわかりますよね。どちらの心理によって顔や体をカキカキしているのか、見極めてあげましょう。また、皮膚に異常が起きていたり、被毛の中に異物が侵入していたりして、カキカキしていることもあります。お散歩やお出掛けのときは、ブラッシングなどでお手入れし、健康状態を確認してあげることも大切です。