犬を褒めるのは6秒以内がベスト!
犬のしつけを効果的に行うためには、スピードやタイミングが大切だと言われています。特に指示を出して犬に行動させた場合の褒める(叱る)タイミングはとても重要。そのタイミングがズレてしまうと、犬は何を褒められたのか(叱られたのか)理解できず、間違った学習をしてしまうことがあるのです。
犬を褒めるのに効果的だとされているのが、犬が行動した直後6秒以内だと言われています。それ以上経ってしまうと犬は他の行動をしてしまうことがあり、どの行動に対して褒められたのかわからなくなってしまうのです。漠然と「いい子ね」と褒めて可愛がるのはいつでもOKですが、おすわりやふせ、待てなど、特定の行動を教えるときには褒めるタイミングを逃さないようにしましょう。
犬を褒めるスピードが重要な理由
犬はそんなにも忘れっぽいのか?と疑問に感じる人もいるかもしれません。実は犬の記憶力は私たち人間のそれとはやや異なり、ほんの数分前の行動などを覚えておく『短期記憶』というものが苦手だと言われています。
忘れても問題ないような日常的なことを短期記憶に分類し、ほんのわずかの時間で忘れていってしまう傾向にあるのです。そのため、犬の行動を褒めるときや叱るときにもスピードが大切なのです。
留守番中のトイレの失敗やいたずらを飼い主の帰宅後に叱っても意味がないと言われるのはこれが理由で、言葉を理解できない犬たちは数時間前の出来事を怒られても、なぜ叱られているのかよくわからないのです。犬を不要に混乱させず、きちんと理解させるためには“犬を叱るときは現行犯で!”というのが鉄則です。これは褒めることも同様で外出先でおとなしくしていられたことなどを帰宅後に「さっきはお利口だったね」と褒められても、犬には理解できないでしょう。
犬を的確に褒めるための『褒め言葉』を決めよう
何らかの行動を犬に教えるときのしつけでは、犬の行動から6秒以内に褒めなければなりません。しかし、6秒というのは非常に短く、ごほうびのおやつを出そうとしている間に過ぎていってしまうことが多いのです。そのため褒めるタイミングを逃してしまい、上手にしつけができないということがありますが、そんなときに活用してほしいのが『褒め言葉』です。
しつけにおいて『褒め言葉』というのは、犬に出した指示に正しく従えた場合に出す“正解!”の合図のようなもの。犬の行動の6秒以内に『褒め言葉』で正解であることを伝えておけば、その後のごほうびが多少遅れても、犬は何を褒められたかをきちんと理解できると考えられています。
『褒め言葉』は「Good!」など短く聞き取りやすい言葉にして、できれば日常会話などであまり使われることのないものがいいでしょう。『褒め言葉』は家族間でもひとつに統一し、それが“正解の合図”であることを犬にしっかりと理解させましょう。“正解の合図”は必ずしても言葉でなくてもOKで、短い音を使うクリッカートレーニングなども同様の効果・メリットがあるとされています。
まとめ
犬のしつけを成功させるためには、褒めるスピードやタイミングが重要なポイントとなります。時間が経ってから褒めても、犬はどの行動について褒められているのかということを理解できず、せっかくできているしつけも定着しにくいのです。
タイミングよく褒めることは難しいと感じることもあるかもしれませんが、正解の合図としての『褒め言葉』を活用することでうまく褒められるようになると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
私の犬も非常に忠実ですが更に高みを目指しています。「目指せ!忠犬ハチ公を超える忠犬」的な感じです?