犬が『初めてのもの』に出会ったときの反応は個性豊か
人も「初めてのもの」と出会うとき、また「初めての人」との出会い、「初めての経験」などは、緊張したり、逆にワクワクしたりと性格や状況によって様々な感情の動きがあると思います。もちろん犬にも様々な感情があるので、恐らく犬も不安を感じることもあれば、テンションが上がることもあるでしょう。
個体ごとの性格により「初めてのもの」に出会ったときの反応は、見ていて微笑ましい行動もあれば、飼い主さん的には、やや心配になってしまう行動もあるかもしれません。犬が見せてくれる「初めてのもの」に出会ったときの反応を探ってみたいと思います。
犬が『初めてのもの』に出会ったときの反応6つ
1.まずはニオイを嗅ぐ
初めて出会う犬や人はもちろんですが、新しいオモチャや初めて食べるオヤツなどは、興味津々になってニオイを嗅ぐことがあります。犬にとっての嗅覚は人間が目で物を見て、情報収集するのと同じくらい、大切な五感のひとつになっています。初めて歩く新しいお散歩コースなどは、人間の場合は道路の状況、建物などを含めた景色などを目で確認しながら歩きますが、犬の場合はそれと同じことをニオイを嗅ぐ行為で確認しているのです。
「初めてのもの」に出会ったときも、興味を持った対象であれば、いったいそれが何なのかニオイを嗅ぐことで確認しているのです。もし、途中でニオイを嗅ぐことを止めさせてしまうと、確認しきれずに不安な気持ちが残ってしまうことも。「初めてのもの」に出会ったとき、愛犬がしきりにニオイを嗅いでいたら、安全を確保しながら自由に嗅がせてあげましょう。
2.耐え切れず逃げる
初めて出会う知らない犬や人と出会ったとき、犬見知りで人見知りだったり、また警戒心が強かったり、臆病な性格の犬は、できるだけ近づかないように距離をとろうとすることがあります。我慢しきれないほど距離が近づいてしまったときは、恐怖心から逃げてしまうことも。また、飼い主さんの背後に身を隠すこともあります。
3.相手を見つめて動かない
相手を見つめて動かなくなるのは、初対面の犬や初めて出会う動物に対して、ちょっと危険な反応になります。知らない相手に対して緊張感が高く、微動だにすることなく、まずは観察している状態です。もし、背中の毛が逆立っていたり、尻尾が高い位置に上がっていたりするようであれば、戦う準備をしている状態。穏やかな状況ではないので近づかないようにしましょう。
4.小刻みに尻尾を振る
小刻みに尻尾を振るのは、初対面の相手に対して好意があるという反応です。この尻尾の振り方は、犬が「うれしい」という感情を持ったときの振り方になります。鼻をクンクン鳴らしながら小刻みに尻尾を振っているときは、初対面の相手とお友達になりたと思っていることが多いようです。
5.とりあえず吠える
犬が「初めてのもの」に出会うのは外だけではありませんよね。愛犬の新しいオモチャはもちろんですが、新しい家具の購入や電化製品を購入したときも、見慣れない「初めてのもの」との出会いとなります。
そんなとき、犬の反応は性格により様々なようですが、得体が知れないと感じた「初めてのもの」に対しては高確率で吠えるようです。犬が生活する上で全く必要性のない楽器類や、動くヌイグルミ等は、驚いたり恐怖を感じたりして吠えてしまうよう。その他、得体の知れないものに対しては、逃げてしまう子もいれば興味を持って近づいていく子もいるので、本当に性格によって反応が違いますね。
6.喜びすぎてハイテンション
犬を飼われている方は、何となく分かっていただけると思うのですが、犬って「初めてのもの」であっても「自分のものだ」というのを理解しているように思います。
我が家の愛犬の場合は、初めて見る食べ物も、初めて与えるオモチャも「ボクのだ!」と分かるようで、与える前から足元に来てソワソワワクワク。初めてのオモチャを「どーぞ」と与えると、ハイテンションで咥えたまま部屋中をグルグルと走り回ります。「初めてのもの」が好みのものだと、ちょっと興奮してしまう子もいるのではないでしょうか。
まとめ
犬が「初めてのもの」に出会ったときの反応は、性格により見せてくれる反応に大きな差が出るようです。愛犬の反応を見ることで、性格をより一層把握できることにもなります。
ご自宅内で「初めて見るもの」に関しては、見慣れないものに対して恐怖心を持たないよう、子犬の頃から多くのものを見せてあげると良いでしょう。成長したときに見慣れないものに対して、必要以上に恐怖心を持たない柔軟性のある性格に育ちやすいと言われています。多くの経験をすることで、社会性も身についてきますので、安全なものをいろいろと与えてみてもよいですね。