破壊神と化す
帰ってきたら家が大変なことに…
ゴミ箱をひっくり返し、
クッションの中身を食いちぎり、
電化製品のコードを噛みちぎり…
飼い主さんの目の届かないお留守番時に、破壊神と化してしまうわんこには愕然としてしまいます。
特に歯が生え替わる時期の子犬は、歯が痒くて何でも噛んでしまうことが多いため感電や誤飲などの危険も高まります。
破壊行動への対策は?
犬の破壊行動の原因は
- 分離不安
- 歯が痒い
- 退屈している
などが挙げられます。
そのため、噛んでも良い安全なおもちゃを用意してあげることが対策の1つです。
- 誤飲のリスクが低いもの
- ひとりで遊べるもの
- 噛み応えのあるもの
といったおもちゃを用意してみましょう。
飼い主さんの目が届かないお留守番時に与えるおもちゃは、安全性が高いという点が最も重要です。
不満があるとオシッコの粗相をする
困るとわかってやっていますね…?
犬は何か不満なことがあったり飼い主さんの気を引こうとした時、わざとトイレではないところでオシッコをすることがあります。「も~!なんでこんなところでするの~?!」と飼い主さんが反応することで、犬が「かまってもらえた」と勘違いすることも原因の1つです。
粗相の原因を考えてみよう
まずは「どうして粗相をしたのか」について考えてみましょう。
- 飼い主さんだけが出かけて自分は行けなかったから
- 要求したのにおやつがもらえなかったから
- 遊んでもらえなかったから
- トイレが汚れていたから
- トイレの場所が寒くて行きたくなかったから
- 外で大きな音がして不安だったから
- 家に知らない来客があったから
など、何か思い当たる節がないかを思い返してみましょう。
トイレの環境が悪かったり、外の工事の音や来客などで不安を感じたことが原因であれば、愛犬が快適に過ごせるように改善してあげましょう。
わざと粗相をする時の対策は?
トイレの環境に問題がなく、普段はトイレでちゃんと出来ている場合にはわざと粗相をしている可能性があります。
その場合には、飼い主さんが声を上げたり叱ったりするのは逆効果となりますので「無視」のしつけをしましょう。粗相の場所を静かに掃除し、ニオイを残さないようにすることも重要です。
また、愛犬へのスキンシップが十分かどうか考えてみましょう。
犬はそもそも「かまわれたい動物」なので、もしかしたら飼い主さんとの触れ合いが不十分で寂しさを感じているのかもしれません。
- お散歩の時間を充実させてあげる
- お留守番の時間を短くする
- 家の中でも遊んであげる
- 声をかけてなでてあげる
など、愛犬が普段から寂しさを感じないようにしてあげることも大切です。
お散歩中に突如のフリーズ状態
イヤイヤ!と歩かなくなってしまう
愛犬のお散歩中、それまでは軽快な足取りで歩いていたのに、突然グッと立ち止まって歩かなくなってしまうことがあります。
「行くよ!」と言っても、リードを引いてみても、まるで銅像になってしまったかのように意地でも動かなくなってしまうわんこ…
結局抱っこして移動するしかなく、困ってしまったことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか?
突然フリーズしてしまう原因は?
散歩中の犬が突然歩かなくなってしまう理由はいくつかあり、
- 疲れて歩きたくなくなった
- 暑くて歩きたくなくなった
- どこかが痛いorケガをした
- 体に異変があった
- 進行方向とは別の方に行きたい
- 気になるものがあってもっとニオイを嗅ぎたい
- 恐怖を感じている
- 抱っこしてもらえると分かっている
- おやつがもらえると分かっている
などが考えられます。
まずはケガや体調をチェック
犬が歩かなくなってしまった時の原因によって対処法が異なります。
まずはケガや病気など、愛犬の体に異変がないかを確認しましょう。
- 舌を出して荒い息をしている
- 足の裏に出血がある
- 爪が折れてしまった
- 触ると嫌がる部分がある
などの場合は無理に歩かせようとせず、抱っこ等で安静に帰宅しましょう。
病院へ行って相談してみると安心です。
何か怖い対象がないかチェック
まだお散歩に慣れていない子犬や臆病な子の場合、車の音や苦手な犬がいるなどの恐怖を感じて動かなくなってしまうこともあります。
この場合はおやつやおもちゃで気を引きながら、もしくは抱っこをしてその場を離れましょう。愛犬がどうしてもその場所を通りたくないようであれば、お散歩ルートの変更も考えてみましょう。
飼い主さん主導で、一緒に探索しよう
- 進行方向とは別の方に行きたい
- 気になるものがあってもっとニオイを嗅ぎたい
この場合には「飼い主さん主導」で行かせてあげるor嗅がせてあげるようにすると良いでしょう。
お散歩の時間は愛犬の運動のほかに「愛犬と一緒に探索する」という共同作業でもあるので、全部を「ダメ!」としてしまうとせっかくのお散歩が「ただ歩くだけ」になってしまうのでもったいないです。
この時、犬主導で行きたい方に行かせるお散歩をすると、愛犬のリードのコントロールができなくなってしまい危険です。愛犬が「あっちが気になる!」「ここのニオイをもっと嗅ぎたい」などという時は、飼い主さん主導で方向転換してあげることが大切です。
この場合、
- いったん「オスワリ」「マテ」などで指示に従わせる
- 上手くできたら「よし!」と言って動き出す
こうすることで指示に従うことで飼い主さん主導のお散歩になりますし、動き出すことがごほうび代わりになりますのでおすすめです。
「立ち止まると良いことがある」と思っているかも!
中には、
- 立ち止まれば抱っこしてくれる
- 立ち止まればおやつがもらえる
- 立ち止まればかまってもらえる
などと思って立ち止まっていることも!
この時に抱っこをしたりおやつを与えてしまうと「やっぱり立ち止まると良いことがある♪」と勘違いしてしまいます。
この場合は
- 声をかけない
- 座り込んでしまった場合は軽くリードを後ろに引いて立たせる
- 軽くリードを進行方向に引く
- 愛犬が自分で歩き出すのを待つ
などが対処法となります。
まとめ
犬の「困った!」な行動には必ず原因があります。その原因は何かを考え、原因に合わせた対処法をすることで困った行動が改善していくことが期待できます。愛犬とじっくり向き合って理解してあげ、一緒に改善していくことが重要です。日々のお忙しい中では愛犬の困った行動にイライラしてしまいがちですが、1つ1つの問題に丁寧に向き合っていくことで愛犬も飼い主さんのことを理解してくれるでしょう。