犬の気持ちを理解する方法【喜び編】
今回は犬の気持ちを理解する方法を心理別にご紹介していきます。まず最初に犬が「喜んでいる時」の気持ちを気付くための方法をご紹介します。愛犬が喜んでいたら、ぜひ一緒に共感してあげてくださいね。
仕草から理解する
犬は、嬉しいときに様々な仕草でその気持ちを表現しています。口を緩めた状態で舌を出し、口角を上げるような仕草は「嬉しい」といった喜びの気持ちを表していることが多いです。
また、よく挙げられる尻尾を振るという仕草は、嬉しいときは左右にバランス良く大きく振っています。ぶんぶんと尻尾が切れるほど振っていれば、とても喜んでいるということです。
行動から理解する
犬の喜びの気持ちは行動にも表れます。愛犬が突然、床に体をこすりつけるような場面を見たことはありませんか?これは、これから起きる楽しい出来事に対する期待感を喜びの行動という表現で表しています。
例えば、「お散歩行く?」と言ったら、跳び上がったり体を床にこすりつけ始めるなどの行為は、決して珍しい光景ではありません。「散歩に行けるんだ!嬉しい!」と感じているのです。
犬の気持ちを理解する方法【ストレス編】
次に、犬が不安や恐怖などのストレスを感じていることを理解する方法をご紹介します。ストレスは犬にとてもつらいこと。気付いたら撫でてあげたり、体を密着させることで安心させてあげてくださいね。
仕草から理解する
愛犬を叱っているときに、スッと目をそらされることはありませんか。「なんでそらすの?」と思ってしまいますが、実は「怖いからもう止めて」という恐怖を表しています。
他にも、あくびは不安や緊張、イライラなどストレス全般を表す仕草です。犬にとってあくびは眠いというサインではなく、ストレスサインであるということを理解するだけでも正しいコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。
行動から理解する
ずっと前足を舐めているなど、執拗に同じ行動を繰り返しているときは、ストレスを感じている可能性が高いです。同じ行動を繰り返すことで不安や恐怖などの負の感情をごまかそうとしています。
エスカレートしてしまうと、物を破壊したりゴミ箱を漁るといった問題行動に繋がることも。このような兆候が出たらなるべくそばに寄り添って落ち着くまでなだめてあげましょう。
犬の気持ちを理解する方法【警戒編】
最後に、犬が警戒心を強く感じていることを理解する方法をご紹介します。特に、散歩中に向こうから犬が来ているときは、愛犬が攻撃的な態勢になっていないかを知る必要があります。愛犬のためにも、他の犬のためにもしっかり理解することが大切です。
仕草から理解する
突然ピタッと動きを止めて、ジーッとある一方を見つめている場合は、何らかの音に気づいて警戒している可能性があります。これは、散歩中にも家の中でも見られます。動きを止めることで、音の正体を探ろうとしているのです。
また、対象の相手から目をそらさずに重心が後ろに下がっている場合も警戒している証拠です。この場合は、警戒と共に恐怖心や不安感も抱いているのでなるべく早く落ち着かせるようにすることが大切です。
行動から理解する
警戒しているときに最もわかりやすいのは唸るという行動です。警戒している相手には唸り声を上げることで、「こっちにくるな。来たら攻撃するぞ」と意思表示しているのです。
この状態を放置してしまうと、相手に噛みついてしまう危険性があります。そうならないようしっかり抱きしめたり落ち着かせる行動を取りましょう。
犬の気持ちを理解するためには仕草や行動を観察すべし!
犬の気持ちを理解するためには、仕草や行動をしっかり観察することが重要です。ちょっとした動きや体の部位の変化に気持ちが表れていることが多いので、そのサインを覚えて適切な対応を取れるようにしましょう。
特に、愛犬が不安や警戒心を感じている時は、飼い主がしっかりと落ち着かせることが大切ですよ。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の気持ちを落ち着かせたいなら、急な動作は避けるようにしましょう。
抱っこするときなら、ゆっくりと抱えることで慌てずにパニックを避けることに繋がります。また、大声も控えましょう。飼い主さんが冷静になることが大切です。
まとめ
犬の気持ちを理解するためには、仕草や行動をしっかり観察しその意味を知っておくことが大切です。
犬の尻尾や耳、姿勢は心理のバロメーターにもなりますので、様々なバリエーションを知っておくと良いでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬は、感情をストレートに表現してくれる素敵な生き物です。
犬の裏表のない感情を、人間が拒否せず受け入れることが大切になりますよ。