愛犬が幸せか仕草からチェック!
ふと、愛犬は幸せなのか考えることはありませんか?「毎日食事と水を十分に与えていて、快適な寝床もあるし、元気に過ごしている。だから、きっと愛犬は幸せ」。そう考える飼い主さんは少なくないでしょう。確かに、「十分な食事と水」「快適な環境」「健康」は、犬が幸せに暮らす上で必要なものです。
でも、これらが満たされていても、飼い主さんが愛犬にとって信頼できない存在だったり、怖い存在だったりしたら、愛犬は気が休まるときがなく、幸せとは言えないでしょう。また、自立心が養えず、飼い主さんと離れると強い不安を感じてしまうのも、犬にとって幸せとは言い難いです。
こうしたことを踏まえて今回は、仕草から愛犬が幸せか幸せでないかチェックする方法をご紹介していきたいと思います。
方法①名前を呼んだときの仕草は?
飼い主さんが名前を呼ぶと目を輝かせて、飼い主さんの元へ駆け寄ってくるのなら、愛犬は幸せだと思われます。普段から飼い主さんといいコミュニケーションが取れているからこそ、「呼ばれると楽しいことがある」と期待して、駆け寄ってくるのでしょう。飼い主さんのことが大好きで、信頼もしているはずです。
名前を呼んでも無視したり、逃げてしまったりするのなら、飼い主さんといいコミュニケーションが取れていないために、飼い主さんのことを好きでなかったり、信頼していなかったりする可能性があります。飼い主さんが大好きで信頼できる存在でなければ、犬は安心して過ごすことができません。これは、犬にとって不幸なことです。
方法②なでようとしたときの仕草は?
飼い主さんがなでようとするとうれしそうになでさせる犬は、きっと幸せです。きちんとスキンシップを取っていて、いつも優しくなでてもらっているため、そうするのでしょう。
スキンシップを取ってもらえていなかったり、体罰を与えられた経験があったりする犬は、飼い主さんがなでようとすると避けたり、逃げたりします。手を出されると、「何をされるの!?」と怖くなってしまうからです。自分の身を守ろうとして、噛みついてしまうこともあります。飼い主さんに不信感を持っているということなので、幸せとは言えません。
方法③なでたときの仕草は?
なでたときの仕草はどうでしょうか?トローンとした表情で、リラックスするのなら、飼い主さんのことが大好きな幸せな犬です。大好きな飼い主さんになでられると安心して、リラックスできるのです。
リラックスせずに委縮するのなら、飼い主さんに対して不安や恐怖があります。尻尾は下がり、耳も後ろに倒し、低い姿勢になっているでしょう。接し方が厳しい飼い主さんに育てられている犬に多く見られる仕草ですが、そういう犬は飼い主さんに怒られないようにいつも緊張しているので、幸せではありません。
方法④近くに座ったときの仕草は?
飼い主さんが愛犬の近くに座ったときに、そっと寄り添ってくるのは、飼い主さんのことが大好きで信頼しているからです。「一緒にいると安心する」と思っています。飼い主さんがそう思える存在なのは、犬にとって幸せなことです。
飼い主さんにお尻だけをくっつけて背を向けることもありますが、これは飼い主さんが嫌いだからではありません。無防備な背中を向けても安心な相手だという、信頼の証しです。
近くに座ると逃げてしまうのなら、飼い主さんのことを「何をするか分からない人」と思っているのかもしれません。飼い主さんが信頼できず不安な存在であるために、幸せを感じていない可能性があります。
方法⑤飼い主の姿が見えなくなったときの仕草は?
愛犬と同じ部屋で過ごしていて、飼い主さんだけが別の部屋へ移動したとき、愛犬は落ち着いていられますか?もしそうなら、「姿が見えなくなっても必ず戻ってくる」と飼い主さんを信頼し、自立心も養えている幸せな犬です。留守番のときも、あまり不安やストレスを感じずに飼い主さんの帰りを待つことができるでしょう。
飼い主さんの姿が見えなくなったときに、クンクン鳴いたり、扉をカリカリしたりするのは、飼い主さんが好きだからというよりも、ひとりになることに不安を感じているからだと思われます。飼い主さんと離れると強い不安を感じ、問題行動や体調不良を起こす分離不安に発展することもあり、幸せとは言えないでしょう。
愛犬に愛情を注ぐのは大切なことですが、いつもベッタリで過ごしていると、愛犬の自立心を養うことができません。家に一緒にいるときでも別々に過ごす時間を作り、飼い主さんがいない時間も、愛犬なりに楽しめるようにしましょう。
まとめ
今回は、愛犬は幸せか幸せでないかチェックする方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
全体的に見て、幸せでない可能性が高い場合は、愛犬との関係性や愛犬への接し方を見直してみましょう。愛犬を幸せにするためには、しっかりと信頼関係を築き、適度な距離感を持ってメリハリのある接し方をすることが大切です。
愛犬を幸せにできるのは、飼い主さんしかいません。愛犬が虹の橋を渡る日まで、愛犬を幸せにする努力を続けていきたいですね。