1.飼い主さんがリーダーだと思っている
犬は群れで生きる動物ですので、ひとりぼっちでいるよりも仲間といた方が安心します。とりわけ群れのリーダーに対しては忠実に従う習性がありますので、群れのリーダーが移動すると自分もついていくことが本能の中に染みついています。そのため、飼い主さんのことをリーダーであると認識していると、飼い主さんのあとを追いかけてついてくることがあります。
2.「家族ですから、いつも一緒にいなきゃ!」
群れで生きる犬は、仲間や家族と行動を共にすることを必要としています。愛犬が飼い主さんのトイレまでついてきて、ドアの外で「出待ち」をするという行動も多くありますが、これは飼い主さんを大切な家族と認めているがゆえに
- どうしてドアを閉めてひとりになってしまったんだろう?
- なんで自分は行けないんだろう?
- このドアの向こうは行ったことがないから不思議だなぁ
などと感じているための行動であるという意見もあります。
3.飼い主さんに依存している(分離不安)
分離不安とは?
「分離不安」とは、犬がひとりでいることができなくなってしまった状態のことです。
飼い主さんやご家族、他の犬と離れてひとりぼっちになると
- パニック状態になる
- 自分の体を舐め続けたり噛んでしまう
- トイレの粗相をする
- 吠えたり鳴き続ける
- 家具を壊す
などの問題行動を起こしてしまいます。
ひとりが不安で飼い主さんを追いかけることも
分離不安は家にいる時だけではなく、お散歩時やおでかけ時など外にいる時にも起こりますが、家の中で飼い主さんや同居犬にくっついてまわるのを見て気が付くことが多いです。
愛犬が飼い主さんに依存している場合、飼い主さんが家の中を移動するごとに自分も追いかけて一緒にいようとします。問題行動がエスカレートしてきた場合には、改善していくためにドッグトレーナーや獣医さんに相談してみましょう。
4.不安や恐怖を感じている
我が家の愛犬は、私が掃除機をかけているとなぜか後をついてきます。掃除機の音や排気の風にビックリして後ずさりしながらも、なぜか逃げたり隠れたりせずについてくるのです。
犬は大きな音や知らない人の声など、何かに恐怖や不安を感じている時はできるだけひとりにならないようにする習性があります。特に飼い主さんのそばにいれば安心と思う子が多いので、うちの愛犬も掃除機が怖くても私のそばにいようとして追いかけてくるのかもしれません。
5.飼い主さんに要求したいことがある
飼い主さんがおやつを持っていたり、ごはんの時間になって飼い主さんが用意し始めると、飼い主さんのあとを追いかけてまわることがよくあります。これは「はやくおやつ(ごはん)が食べたいな」「もしかしたらおやつをくれるのかも」とワクワクして追いかけている可能性があります。
ごはんやおやつの時だけではなく、お散歩に行くことを察知した時にも一生懸命追いかけてくることも。そのような時には「チャンスを逃すまい!」という勢いで目がキラキラして、足取りも軽やかです。
このように「一生懸命追いかけてくるなぁ~」という時には、ワンちゃんが何かしてほしいことがあるのかもしれません。
まとめ
トコトコ、チャカチャカ、愛犬が自分を追いかけてついて来てくれるとキュンとしますよね。犬が飼い主さんを追いかける心理には「一緒にいたい」「一緒が安心」といった気持ちの表われのことがほとんどです。それは犬の本能によるもので、群れで行動する犬の習性ゆえの行動と言えます。なにか様子がおかしかったり元気がない場合には、体調不良や不安感が強くてストレスになっている可能性がありますので注意して観察してあげましょう。分離不安になってひとりではいられなくなってしまった場合、自傷行為や吠え続けるなどの問題行動がひどくなってきたら一度専門家に相談してみると安心です。
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50代以上 女性 MOCOばぁば