犬も「気まずい」と感じるの?
犬も命をもった生き物。私たち飼い主を和ませてくれるほどの豊かな表情や、時には爆笑させてくれる行動をとることがありますよね。もちろん人間ほどではないものの、気持ちや感情もとても豊かです。ただし、犬の持つ感情は人間の子供の2歳半から3歳程度と言われています。今現在では「気まずい」と言う感情や羞恥心、また罪悪感などははっきりとした研究結果は出ておらず、絶対に「ない」とも「ある」とも言えないそうです。
ただし、犬はとても賢い生き物なので、飼い主さんと生活していくなかで「この行動をとると叱られる」というのは学習していきます。イタズラが見つかった時は「まずい…」と思っているはず。そんな時「気まずさ」を感じたしぐさを見せているのではないでしょうか。
犬が気まずいと思ったときに取るしぐさ3選
目をそらす
初対面の犬同士や知らない犬と目を合わせる行為は、威嚇や攻撃の意味を持ってしまいます。しかし、大好きな飼い主さんや、仲良しのお友達などと、目を合わせながらコミュニケーションをとるのは、愛情や信頼などの気持ちの表れになります。
日頃はしっかり目を合わせてコミュニケーションをとれる愛犬が、イタズラが見つかってしまった時はソワソワと目線をそらすことがあるのではないでしょうか?「気まずいなぁ」と感じている時に飼い主さんの目を直視できないようですね。また、叱っている最中に目をそらすのは「ボクじゃないですけど…」と誤魔化している可能性もあります。
また、犬が目をそらす理由のひとつに困ったことがあった時や、嫌なことを指示された時にもそっと目をそらすことがあります。どうやら、目をそらすことで困ったことや嫌なことに「気づかないフリ」をしているようです。
上目遣いになる
犬の可愛いしぐさのひとつに「上目遣い」がありますよね。ウルウルした瞳で愛犬にジッと見つめられると、何でも叶えてあげたくなってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?犬が上目遣いで見つめる理由は多くあります。不安や緊張の気持ちから見つめてくる時、また要求がある時や退屈してる時もよく上目遣いで見つめてきます。
理由のひとつに「気まずい」という気持ちになっている時もあるようです。やはり、見つかったら叱られてしまうイタズラなどをした時に「見つかったらまずいなぁ…」と感じながら飼い主さんの顔色をうかがっているようです。気まずさと不安な気持ちが入り混じり、その後の飼い主さんの行動を確認するために上目遣いで飼い主さんの様子を見ています。
誤魔化そうとする
誤魔化そうとするのは、我が家の愛犬が実際によくとる行動になります。噛むと叱られると分かっているものを噛んでいる時に私に見つかると「いやいや噛んでませんど…」とでも言わんばかりに誤魔化すのが上手です。
カミカミ系のオモチャが大好きで、愛犬がひとりで落ち着いて遊んでいる時は、よくオモチャを噛んで遊んでいます。一生懸命に遊んでいると、イタズラ心がわくようで、口元のすぐそばにあるケージの扉の淵の部分をガジガジ噛んでいることがあります。どうやらケージの淵のプラスチック部分を噛みたいようで、オモチャをカミカミして遊ぶ時も、わざわざケージの扉の近くに持って行ってそこで遊びます。
上手いことオモチャを支えている前脚で、ケージの扉の淵を隠しガジガジと噛み始めることがあります。噛んでいる音が急激に変化するので、すぐに気づき「コラ!」と叱ると、涼しい顔でスーッとオモチャのほうへ顔を移動させオモチャをを噛み始め、「なんで叱ってるの?ボクはオモチャで遊んでいるよ…」と誤魔化します…。
気まずいのかチラチラとずっと私の顔を見ながらカミカミし続けますが、きっとこのまま誤魔化しきれるか確認しているのだと思います。愛犬のずる賢さと気まずさを感じる行動のひとつです。
まとめ
犬にとっての「気まずい」という感情は、恐らく飼い主さんと共に過ごし、様々な経験をしてく時間の中で芽生えてくる感情なんだと思います。そして、その感情がどんなしぐさで表現されるかも個性があるのではないでしょうか?愛犬がどんな時に気まずい気持ちになっているのか、しぐさを観察してみるのも良いですね。