犬が身震いをする時の心理
一緒に過ごしているときに、突然愛犬が身震いしだしたら、「具合が悪いのかな?」と心配になってしまいますよね。しかし、その後はケロッと元気に遊んだり、食欲もある…。なぜ身震いをしたんだろう?と不思議に思った経験を持つ飼い主さんは多いはずです。今回はそんな疑問を解消するべく、犬が身震いをするときの心理を紹介します。
1.「飽きちゃった」
犬が身震いをする時は、ネガティブな感情を持っている時も比較的多いです。その感情の種類は幅広いのですが、「飽きちゃったなぁ~」「もう嫌だなぁ~」といったつまらない感情が大きくなると、身震いをする事があります。
例えば、お手やお座りなどの指示動作をしつけとして教えているときなどに見られることがあります。始めは褒められるので乗り気でやっていた犬も、長い時間しつけを行っていると「もう疲れた」「飽きちゃった」という感情が強くなります。
そんな時に、一度ぶるぶるっと身震いすることがあります。同じ事を長時間行っているときに身震いした場合は、この心理が働いていると考えられます。
2.恐怖や不安
恐怖や不安を強く感じたときに、ぶるぶるっと身震いをすることは多いです。人間でも起こり得る生理的要因ですので、自分に置き換えて考えると理解しやすいのではないでしょうか。
例えば、雷や工事の音など、突然苦手な音が大音量で聞こえてきたときには、恐怖と不安を強く感じてしまいます。そのため、ぶるぶると小刻みに身震いをし、飼い主に近寄ってくることはよくあります。
また、散歩中に向こうから来る犬に対して不安を抱き、一度ぶるぶるっと身震いをして立ち止まってしまう犬もいますよ。
3.警戒心が強まっている
警戒心を強めたときにもぶるぶるっと身震いをすることがあります。例えば、誰かが家に入ってきたとき、散歩中に向こうから他の犬が来たときに見られることが多いです。
「誰かが来る」「なんだ?」といった警戒心には、少なからず不安感情が交じっています。そのため、1つ前に紹介したように、不安やちょっとした興奮感情から身震いをすると考えられます。
散歩中に出遭った犬を見て身震いした場合は、飛びかかったりしないよう、しっかりリードを握り、コントロールできるような状態をつくっておきましょう。
4.期待感と興奮が入り交じっている
前述したとおり、不安な感情を持つときだけでなく、興奮感情が強まったときにも身震いすることがあります。人間の言葉で『武者震い』という言葉がありますが、その状態に似ているでしょう。
犬の場合、ちょっとした出来事でも嬉しさを素直に感じ、興奮しやすいです。例えば、これからごはんをもらえるというタイミングであったり、おやつがもらえる前段階です。「早く、早く」とはやる気持ちを抑えている状態で身震いする様子はよく見られます。
他にも「散歩行く?」と問いかけると、散歩の言葉に反応して、ぶるぶるっと身震いし、興奮し出すという犬も多いですよ。
5.飼い主に構ってもらおうとしている
そして、実は「飼い主に構ってもらたい」と思ったときに、故意に身震いをする悪賢い犬もいます。以前、身震いをしたときに飼い主が構ってくれたことを覚えており、構ってもらう手段の1つとして学習してしまっているのです。
そのため、特段嬉しいことが起こる前触れでもなく、不安要素もないときに身震いをし、こちらをジッと見つめている場合は、「構ってほしい」のサインかもしれません。
しかし、このまま「身震い=構ってもらえる」を続けてしまうと、いざ本当に不安なことや病気で身震いしているときに気付きにくくなってしまいます。
それを避けるためにも、甘えから来る身震いには、毎回対応しなくても良いでしょう。「手が空いているときだけ」と決めて、構ってあげるとちょうど良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。身震いには「不安」という意味合いが大きいですが、中には嬉しさのあまり興奮してしまい、身震いをする場合もあります。状況や前後の様子からその心理を判断し、必要な対応を取るようにしましょう。