犬が家具の下に潜り込むときの心理
愛犬の姿が見えないと思い、探してみたら、テーブルやベッドなど家具の下に潜り込んでいたということはありませんか。「なんでそんなところにいるの?」と思うかもしれませんが、これには犬の心理や本能が関係していたのです。
1.大きな音にビックリ!
まず、ビックリしたから本能的に家具の下に逃げ込んだという心理が考えられます。「え?大きな音なんてしてないよ」と飼い主が気付いていないだけで、犬は大きな音を感じていたのかもしれません。
代表的な例を挙げると、雷や工事の音があります。外で雷が鳴った途端、テーブルの下に隠れるように潜り込んでしまったという話は珍しくありません。
しかし、その他にも様々な音に驚くことがあります。人間からすると何てことない音であっても、聴覚の優れた犬にとっては大きく聞こえている可能性があるのです。
少し前に、金属製の物を床に落としてしまったりしませんでしたか。カチャンと小さい音であっても、犬は苦手な金属音が突然鳴ったことで、驚いてしまったのかもしれません。
2.「疲れたから休憩しよ~」
上記の心理で『本能的に』という言葉が出てきました。犬は元々持つ本能として、安全な場所に行きたいと感じた際、狭い場所や暗い場所に向かう習性を持っています。
疲れを感じ、休憩したいと思ったときにも、このような場所を選ぶことがあります。なぜならば、休憩している間に敵に襲われないよう、なるべく安全な場所に身を隠すためです。そうすることで、心身共に休むことができるのです。
そんな落ち着ける場所が家具の下だったのでしょう。散歩に行った後、思いっきり遊んだ後など、疲れた後は、このような場所に身を隠すように潜り込むことがありますよ。
3.眠いからゆっくり安眠したい
休みたいという心理と似ていますが、眠いときにも上記のような場所に潜り込むことがあります。これももちろん、安全な場所で眠りたいという心理から来ている行動です。
眠るとき、常に警戒していては、心身共に休まるどころか疲れてしまいますよね。そのため、犬にとって安全度が高い場所で眠ることで、安眠できると本能的に感じているのです。
ちなみに、人間と共存するようになった現在、犬の敵はほとんど存在しません。「それなのに身を隠すの?」と思うかもしれませんが、こればかりは野生の頃の本能がそのまま習慣として身に付いたままだと考えられています。
愛犬が家具の下に潜り込んでしまったら?
では、もしも愛犬が家具の下に潜り込んでしまったら、飼い主はどのような対応をとるべきなのでしょう。まず、無理に家具の下からだそうとするのはいけません。怯えている場合は余計に怖がってしまいますし、休んでいる場合は邪魔になってしまうからです。
そのため、家具の下に潜り込んでいるときは、近くでそっと見守ってあげましょう。もしも怯えているような様子を見せるのであれば、後ろから優しく「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。突然触れてしまうとビックリしてしまう恐れがありますので、注意が必要です。
ハウスが家具の替わりになることも
家具の下に潜らなくても、ハウスがこじんまりとしていて落ち着く場所であれば、ハウスの中に入ることもあります。
雷が鳴ったときなど、一目散にハウスへ向かう場合は、ハウスの中が安全だと本能的に感じている証拠です。ハウスの中を安全な場所として認識していることは、しつけ上においてもとても良いことです。こちらも温かく見守ってあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が家具の下に潜り込んだ時は、何かに対してびっくりしているか、または安心して休みたいという心理が働いていることが多いです。無理に家具の下から出そうとせず、そっと見守ってあげてくださいね。