前足を乗せる4つの気持ち
大好きと伝えたい
飼い主さんのことが大好きで、触れていたいという気持ちから前足を乗せることがあります。前足を乗せるだけでなくその後ごろんと横になったり、目を見つめてきたりして大好きアピールをしてきます。甘えたいサインなので撫でてあげたり、声をかけてあげたりして受け止めてあげましょう。前足の他にもあごを乗せたり、お尻や背中をくっつけることもあります。どれも飼い主さんが大好きで触れていたい、触れて安心していたいという表れなので受け止めてあげてください。
遊んでほしい
前足を乗せるのは遊んでほしいアピールでもあります。軽くひっかくような動きをしたり、何回も前足を乗せてくる場合は遊びたいというアピールと思っていいでしょう。飼い主さんの気を引いて自分を見てほしいという気持ちも少しあると思います。前足を乗せてアピールすることで遊んでもらえると覚えると何度もやってくるので、遊びの誘いに応えるのはほどほどが良いかもしれません。
自分のほうが上だというアピール
愛情表現のほかに自分の優位性を示す行動でもあります。甘えたい気持ちとともに飼い主さんに色々なことを要求する気持ちが混じっているということです。遊んでほしいアピールの場合もそうです。前足を乗せると飼い主さんが自分の言うことをきいてくれると思っているかもしれません。たまに応えるのなら良いのですが、毎回応えていると犬は自分は飼い主さんよりも偉いと勘違いしてしまいます。少し難しいかもしれませんが、甘える気持ちとワガママな気持ちを見分けて接してください。
条件反射
ただたんに条件反射で手を乗せている可能性もあります。例えば手を出したら何も言わなくてもお手をしたりするのも条件反射です。飼い主さんが隣にきたら思わず足を乗せてしまう犬もいます。これは手を乗せたときになにか良いことがあったのを覚えているためでしょう。おやつをもらったり、撫でてもらえたり、犬にとってなにか嬉しいことがあったはずです。愛情表現というよりも何かをねだる行動かもしれません。
その他好意をよせているときの行動
自分から身体を寄せてくる
犬のほうから近づいて行きて体の一部をくっつけたり、そばで寝そべったりするのは飼い主さんのことが好きでそのそばにいると安心するためです。力が抜けてだらっとする犬の姿は可愛いですよね。完全に警戒しなくても良い相手のそばでしかリラックスはしないので、もし犬のほうから近づいてきて力をぬいて寝そべったり眠ってしまったりしたらとても信頼されていると思っていいでしょう。そういうときは静かにして起こさないようにしてあげてください。
近づいて匂いを嗅ぐ
近づいてきて匂いを嗅ぐのは愛情表現というよりも好奇心のほうが近いかもしれません。しかし嫌いな相手のところにわざわざ匂いを嗅ぎにはこないので、好意を持った好奇心というところでしょう。これは初対面の犬や久しぶりに会った犬が行うことが多く、情報を多く得ようとしての行動です。匂いを嗅がれている間はあまり動いたり、声をかけたりしないほうが良いでしょう。犬にとっては大事な情報収集の時間なので邪魔しないようにしてあげてください。
お腹を見せる
いわゆる服従のポーズというものです。あなたを信頼しています、あなたに従います、という表れです。リーダーとして認められているかもしれません。また同時にお腹をなでてほしいというアピールをしている犬もいます。お腹は急所なので信頼している人や動物以外には見せることはありません。もしお腹を見せられたら信頼されていると思ってもいいでしょう。お腹を優しく撫でてあげながら声をかけてあげると喜ぶ犬も多いので犬の様子を見ながら触ってあげてください。
おもちゃを持ってくる
犬にとっておもちゃは自分の大切なものです。それを目の前に持ってきて渡すというのは信頼している証拠です。とられたり、壊されたりする心配がないため渡せるのです。また遊んでほしいというアピールでもあります。
犬によっておもちゃの遊び方の好みには違いがあるので、いろいろな遊び方をしてみてどの遊び方が好きなのかを確認してみるといいですね。好きな遊び方をしてくれる人のことはもちろん好きになるので、さらに仲良くなるチャンスだと思ってください。
まとめ
犬が飼い主さんの身体に前足を乗せるのは愛情表現であることが多く、信頼関係が築けている証拠でもあります。しかし中には自分の優位性を示していたりすることもあるので、日頃の犬の様子を見ながら判断したほうが良いでしょう。甘えているだけなら思いっきり甘やかしてみてください。犬もきっと喜んでくれて更に仲良くなれると思います。他にも好意を示しているときの行動がいくつかあるので、それらをチェックして犬の様子を見てみると犬が何を考えているのかわかる手助けになるかもしれません。