犬が足に抱きついてくる時の心理①「不安・恐怖・緊張」
不安なとき、恐怖を感じたとき、緊張しているとき、飼い主さんの足に抱きつくことがあります。足に抱きつくという選択をしたのは、咄嗟のことだったため、無意識に行ってしまったのかもしれません。たまたま目の前に飼い主さんの足があった、ということです。もしくは、信頼することができる大好きな飼い主さんの足だからこそ、抱きついたのかもしれません。よく、病院の待合室で、飼い主さんがソファーに座り、その横で、飼い主さんの足元にぴったりと寄り添っているワンちゃんを見かけます。カラダをくっつけていることで、安心することができるのだと思います。
“抱きつく”で話題になった警察犬のお話
2009年、行方不明になっていた小学生の発見に貢献し、表彰された警察犬がいました。福島県に暮らす警察犬、名前は「クヴィレット・フォン・ワカミシンドー」です。表彰式のとき、男性の手を、両手でギュッと握りしめている写真が話題になりました。足ではなく、手に抱きついたのです。男性は、「緊張していたんだと思う」と話されていました。
犬が足に抱きついてくる時の心理②「マウンティング」
犬が人の足に抱きつき、マウンティングという行動をすることがあります。“足に抱きつく”と聞くと、マウンティングのことをイメージされる方がほとんどなのではないでしょうか。マウンティングには、いろんな意味が込められています。
興奮している
人の足に抱きつき、腰を振る行動をすることがあります。この行動を「マウンティング」と言います。女性の足に抱きつき、マウンティングをすることが多いそうなのですが、女性が放つ、特有のニオイやホルモンに対し、興奮してしまうからなのではないか、とされています。
遊んで欲しい
犬は、遊んで欲しいときにも、マウンティングをすることがあります。大人の足だけではなく、子供の足に抱きつくこともあります。遊んで欲しくて、はしゃいでしまう犬もいますから、足に爪を立てられ、ケガをしてしまうことがあります。子供さんには十分に注意しましょう。足のケガだけではなく、転倒してしまうこともあります。
独占したい
独占したい相手の足に抱きつくことがあります。人の足だけではなく、お気に入りのおもちゃにも抱きつくことがあります。「これは私のものだ!」と、主張したいのです。無理に引き離そうとすると、威嚇したり、噛みつくこともあります。
甘えたい
“独占したい”と似ているかもしれませんが、甘えたいときにも、人の足にマウンティングすることがあります。気づいていないのかもしれませんが、マウンティングをする前から、“構って欲しい”という意思表示をしていたはずです。気づいてもらえなかったり、構ってもらえなかったため、足に抱きついてみたのだと思います。甘えたいときのマウンティングでは、独占したいときのように、無理に引き離そうとしても、威嚇されたり、噛みつくことはないと思います。しかし、無理に引き離された後にワンちゃんは、悲しげな表情をしているかもしれません。
まとめ
犬が足に抱きついてくる時の心理には、
- 不安恐怖緊張
- 興奮している
- 遊んで欲しい
- 独占したい
- 甘えたい
などがあります。とくに女性の場合、スカートを履いているとき、素足に抱きつかれるため、爪を立てられ、みみず腫れになってしまうことがあります。アザができたり、出血してしまうこともありますので、ご注意くださいね。