1.勢いよく吠える
犬が興奮したり警戒したりする時によく見かける『勢いよく吠える』という行動は、本気噛みの前兆としても知られています。『吠える』という行動は、どれだけ勢いよく吠えているかでその時の感情を知ることができます。例えば、「ワンワン」ではなく「ワワワワン」といつもより勢いよく吠える時は、気持ちが高ぶっている。または、通常より感情を伝えたがっているといえます。
本気噛みをする時の前兆として吠える場合は、「ワワワワワン！ワワワワワン！」と、マシンガンのように勢いにのせて力強く吠える傾向にあります。おそらく、まくし立てるかのように吠えることで、「これ以上怒らせたら噛みつくぞ！」と相手に警告しているのでしょうね。
2.唸る
犬が怒っている時に行う『唸る』という仕草も本気噛みの前兆として有名だったりします。「ヴヴウゥ～」と、低い声で唸ることで相手に警告しているのです。私の経験からいわせていただくと、犬との距離がある程度ひらいている時は勢いよく吠えることが多く、犬との距離があまりない時は唸ることが多いように感じます。
また、本気噛みをしそうなくらい怒っている場合、犬は唸りながら歯をむき出しにしていることがほとんどだったりします。こういった犬の仕草を見た時は少しでも近づいたり手を伸ばしたりすると本気噛みされる可能性が非常に高いので、近づかないようにしましょう。
3.耳を前に倒している
犬はその時の感情によって耳を様々な方向に動かすのをご存知でしょうか？なんでも、本気噛みをするくらい怒っている。警戒しているといった時も、耳の動きを見ることでそういった感情をある程度知ることができるそうです。
私は実際に目の当たりにしたことはないのですが、犬は喧嘩モードになると耳をグッと前に倒すみたいですよ。凄く攻撃的になっていて今にも噛みつかんばかりの時に見かけることのできる仕草となるので、本気噛みの前兆としても知られていたりするのです。もし、愛犬や他の犬が耳をかなり前に倒している姿を見かけたら、近づかずにまずは落ち着かせるようにしましょう。
4.姿勢を低くして後ずさる
姿勢を低くして後ずさる。これは主に犬が警戒したり怯えたりしている時の仕草として知られています。犬が本気噛みをする時は怒りが頂点に達した時。といったイメージがあると思いますが、自分を守るために仕方なく本気噛みをすることもあるので、警戒や怯えの仕草が前兆になることもあります。
姿勢を低くして後ずさりながら、できるだけ危険を回避しようと我慢しているのにもかかわらず相手が近寄って来る……「これ以上近づかれると自分に危険が及んでしまう」そう感じた場合に犬は自分を守る最終手段として本気噛みで相手に抵抗することがあります。ちなみに自己防衛のために本気噛みをする時も、唸ったり歯をむき出しにしたりすることが多いですよ。
5.歯をむき出しにする
『歯をむき出しにする』という仕草は犬が怒っている時の仕草として有名ですよね。もちろん本気噛みをする前兆の1つともいえます。鼻筋にシワを寄せながら歯をむき出しにする姿は、見ただけで「あ……今凄い怒っているな……」と分かってしまうことでしょう。
他の本気噛みの前兆と同様に『唸る』『耳を前に倒す』『後ずさる』など複数の仕草と一緒に行われることがよくあります。歯をむき出しにしている時は相手に最終警告を伝えているといえますので、絶対にそれ以上刺激を与えないようにしましょう。もし犬の警告を無視してしまうと大ケガを負ってしまう可能性が非常に高いといえますよ。
まとめ
今回は犬が本気噛みをする時に見せる前兆を5つご紹介しました。どれも怒ったり怯えたりする時に行う仕草となります。犬はいきなり本気噛みしてくることはあまりないので、もしかすると最終警告をしてできる限り相手を傷つけないように気を使っているのかもしれませんね。
犬が本気噛みをする前兆を見せた時は、それ以上刺激しないようにするとほとんどの場合噛まれることはないといえるでしょう。前兆を目にした時は、一旦距離を置いて気持ちを落ち着かせるようにしてあげてくださいね。
