犬のお散歩コースは同じにするべき?
今回は犬のお散歩コースはいつも同じにするべきか否かというテーマでご紹介していきますが、結論から言ってしまうと「お散歩コースはできるだけ変えるべき」が正解です。
お散歩コースを変えるべき理由は後ほどご紹介しますが、大まかな理由としては、犬に良い刺激を与えることができるからです。特にお散歩が大好きな犬であれば、毎日同じ道では飽きてしまい、欲求を満たしてあげることができません。
そのため、様々な理由から犬のお散歩コースは毎日とは言いませんが、余裕のある日はコースを変え、新しい刺激を与えてあげたり、コース距離を長めにして運動不足解消に努めたりするべきです。
犬のお散歩コースを変えるメリット
では、早速犬のお散歩コースを変えるメリットを見ていきましょう。犬のお散歩コースを変えるメリットは、全年齢の犬にも当てはまります。成犬はもちろん、老犬の老化予防にも効果的なメリットがありますので、ぜひ新しいコースを開拓してみてくださいね!
新しい刺激を与え欲求を満たす
まずは犬の好奇心を刺激し、犬の本能的欲求を満たすことができるというメリットです。いつもとは違うコースをお散歩することで、前日は知らなかった道、匂い、音を楽しむことができます。
特にお散歩の中でも匂いを嗅ぐという行動は、犬にとってとても重要であり、本能的欲求を満たすことができる行動でもあります。
「この道はこの匂いを持つ犬が通っているのか」「ここはこんな匂いを出す物が通過するのかもしれない」など、その新しいコース上のあらゆる情報を得ることができ、好奇心を刺激することができるのです。
認知症予防にも効果的
シニア期に入った犬の場合、認知症予防にも効果的です。これは上記でも紹介したように、好奇心を刺激されることが大きく関係しています。
好奇心を刺激されることにより、犬自身が色々考え、行動しようとするので、脳が自然と活性化されます。その結果、認知症になるリスクを軽減し、認知症予防にも効果があるとされているのです。
認知症になってしまうと、夜の遠吠えや徘徊、警戒心が強くなるなどの問題行動も多くなってしまいます。そんな愛犬の姿を見ているのは、飼い主としてもつらいですから、早めに予防をすることが大切となります。
縄張り意識を弱め社交性を高める
毎日同じコースをお散歩していると、どうしても「ここは自分のテリトリーだ」と縄張り意識を持ってしまう犬が多いです。特にオスの場合、縄張り意識がメスよりも強いため、いつものコースに他の犬がやって来ると唸り声を上げたりし、攻撃的な態度を見せることもあります。
お散歩コースを日によって変えることで、1つのコース上への執着心をなくし、縄張り意識を弱める効果もあります。縄張り意識を弱めることで、他の犬へ攻撃的な態度をとらなくなるというメリットも生まれるので、飼い主としても安心ですよね。
他の犬と仲良く触れ合うことができれば、社交性も高まりますので、お散歩が始まる子犬期から、無理のない程度にいろいろなコースを歩かせてみることをおすすめします。
お散歩コースを変えるには注意点も
今回はお散歩コースを変えるメリットをご紹介して参りましたが、単にお散歩コースを変えることでメリットだけが生まれるというわけではありません。お散歩コースを変える際は、あることに注意しなければいけません。
それは愛犬の性格です。犬によっては臆病な性格や警戒心が強い性格の犬がいます。このような犬の場合、毎日違うコースに変えてしまうと、大きなストレスになってしまい、お散歩が嫌いになってしまう可能性すら出てきます。
しかし、だからといってお散歩コースを変えなくていいというわけではありません。前述したような犬の場合は、いきなりコースを大幅に変えるのではなく、いつもの散歩コースに+αしたり、いつもの散歩コースの途中から、違うコースへと行ってみるなど、少しずつ違うコースへ慣らすことが大切です。
お散歩コースを変える際は、その犬の性格や体力を考慮した上で、新しいコースを散歩するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の散歩コースは毎日同じにしてしまうと、質の良いお散歩ができなくなってしまいます。そのため、なるべく定期的にコースを変えてあげることが大切です。
しかし、犬によっては新しいコースに不安を感じる犬もいますので、様子を見ながら少しずつ違うコースに慣らしていくことも大切ですよ。ぜひ、皆さんもいろんな場所で愛犬とのお散歩を楽しんでくださいね!