犬が寒がっている時の行動や仕草
夏が過ぎると肌寒い日が続くことがあります。私たち人間が寒いと感じる場合、犬も同様に感じている可能性があります。特にシングルコート犬種であれば、被毛が1枚しかないため、寒さを感じやすいです。では、犬が寒いと感じたとき、どのような仕草や行動を見せるのでしょうか。
1.小刻みに震える
寒いとき、私たち人間も思わず身震いしてしまうことがありますよね。同じように、犬もブルブルッと身震いをしたり、小刻みにしばらく震えたりすることがあります。
寒い日に小刻みに身体をぶるぶるぶると震わせ、なるべく温かいところへと移動していたり、ジッと動かないでいる場合は、「寒い」「寒いからあまり動きたくない」という心理が働いている場合があります。
なるべく温かい格好をさせたり、部屋の中を暖かくしてあげるなど、対策をしてあげましょう。特にシングルコート犬種は寒さを感じやすいので、注意が必要です。
2.身体を丸める
身体を丸めるという仕草も犬が寒いと感じている時に見せる仕草の1つです。身体を丸めるという仕草はよく見る光景ですが、身体を丸めているのに眠そう出ない場合は、寒さを感じている可能性が高いです。
体を丸めることで自分の体温を外に逃がさないようにしていたり、あるいは1箇所の体温を他の身体の部位へ伝えようとすることで、暖をとっていることが考えられます。
私たちも寒い日に思わず自分を抱き込むように身体を丸めることがありますよね。この行動と同じ意味を持っているのです。
3.飼い主の隣にやって来て暖をとろうとする
すっと飼い主の隣にやって来て、ぴったりくっついてくるという行動も「寒いから隣にさせて」というサインです。飼い主とくっつくことで、飼い主の体温を感じ、暖をとろうとしているのです。
飼い主の隣にぴったりくっついてくるという行動には、様々な意味があります。寂しい、不安、甘えたい…多くの心理作用が関係していますが、寒い日に隣にやって来る場合は、寒さが関係していることも多いのです。
また、より飼い主の体温を感じようと、飼い主の身体と腕の間に入り込んでこようとしたり、いつもよりぴったりくっつこうとする行動が見られることもありますよ。
4.あまり動かずジッとしている
「いつもより活発な行動が見られないな」「なんだか今日はずっと同じ場所にいるな」と思ったら、もしかすると寒いと感じているのかもしれません。
犬は寒いとあまり動かず、なるべく体温を温存しようとします。動いてしまうことで体外に体温を放出してしまうからです。そのため、寒いと感じたら、ジッと同じ場所に止まっていることがあります。
しかし、中には気分が悪い、体に違和感があるなど、異常を感じている可能性もあります。そんなに寒いと感じない日であれば、病気の可能性を考え、しばらく様子を見てみましょう。
5.日向ぼっこをしようとする
冬になると陽が当たる場所へ自分で移動して、日向ぼっこをしている姿をよく見かけるというご家庭は多いのではないでしょうか。これももちろん、陽に当たることで暖をとっています。つまり、寒いと感じているのです。
しかし、比較的緊急性は感じられず、少し肌寒いから日向ぼっこをして気を紛らわせよう、日向ぼっこをすると気持ち良いという程度です。気になるようであれば、1枚薄手の服を着せたり、ブランケットを渡すなど対応しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したように犬は寒いときに様々な行動や仕草を見せます。自分で暖をとろうとしたり、体温を温存しようとするなど、とても賢い行動が見られますよ。飼い主さんはぜひこれらの仕草や行動に気付き、部屋を暖めたり、ブランケットを渡すなどの対応をとりましょう。