気になる!お散歩中の犬のチラ見
犬がお散歩中にチラチラ飼い主さんを見ることがあります。いわゆる『チラ見』です。愛犬がチラ見してくるとうれしかったり、かわいかったりしますね。よその犬が飼い主さんをチラ見しながら歩いている姿も、やっぱりかわいいいです。
人間の場合、気になるけれどじっと見るのは失礼、あるいは恥ずかしいという心理や、恐怖心や警戒心を持ったときなどに、チラチラ相手を見てしまうことが多いと思います。では、犬の場合はどうなのでしょうか?特に、多くの犬たちが1日の楽しみにしているお散歩タイムに、チラ見をしてくる心理が気になります。そこで今回は、犬がお散歩中にチラチラ飼い主を見る心理について、迫ってみたいと思います。
心理1. 何かを訴えている
お散歩中に愛犬がチラチラ見てくるのは、飼い主さんに何か訴えたいことがあるからかもしれません。歩き疲れたときは、チラ見で「抱っこして」とアピールすることがあります。お散歩があまり好きではない犬なら、早々に「もう帰ろうよ」とチラ見してくるかもしれません。チラ見で要求が通らない場合は、立ち止まって動かなくなってしまうことも。
そのほか、向こうからやって来る犬が怖い、水たまりが怖い、工事の音が怖いといった不安な気持ちを訴えていたり、暑い時期ならば喉が渇いて「水を飲みたい」と訴えていたりすることもあります。お散歩中に愛犬がチラ見してきたときはまず、周囲の状況や愛犬の様子をチェックしてみましょう。
心理2. 飼い主の存在を意識している
お散歩をしているときに愛犬がチラチラとこちらを見てきて、歩調を合わせてくれていると感じたことはありませんか?それはお散歩中も、飼い主さんの存在をきちんと意識している証拠です。
飼い主さんといい信頼関係が築けていて、上手にお散歩できる犬は飼い主さんの横につき、飼い主さんの存在を意識しながら歩きます。存在を意識しているからこそ、チラチラ飼い主さんを見て、歩調を合わせるのです。
心理3. 飼い主の意思を確認している
多くの犬がお散歩が大好きで、その時間がやってくるのを心待ちにしています。やっと外に出れたときには、自分の興味のあるほうへどんどん進んだり、ダッシュしたりしたい衝動に駆られることもあるでしょう。
しかし、お散歩の主導権を握るのは飼い主さんだと理解している犬はそうした衝動を抑えて、飼い主さんが決めた方向へ進みます。そして、飼い主さんはどの方向へ進もうとしているのか、こっちに進んでいいのかなど、飼い主さんの意思を確認するためにチラチラ見ることがあります。
心理4. 飼い主がそばにいることを確認している
お散歩に夢中になっている様子の犬が、時々飼い主さんをチラ見するのは、飼い主さんの存在を確かめるためかもしれません。存分にお散歩を楽しみながらも時々、「飼い主さん、そばにいるよね?」と、確認しているのです。
お散歩中、ぐんぐん前へ進んでいた犬がハッとしたように、飼い主さんのほうを振り返るパターンもあります。これも、飼い主さんがいることを確認しているのでしょう。
心理5. うれしい気持ちを伝えたい
愛犬が目を細め、口元を緩やかに開き、まるで笑顔のような表情で飼い主さんをチラチラ見るのはきっと、飼い主さんと一緒に散歩できてうれしい気持ちを伝えたいからでしょう。
お散歩中に愛犬が笑顔でチラ見してきたときはぜひ、「うれしいね」「楽しいね」とやさしく声をかけてあげたり、飼い主さんもニッコリと笑顔を見せたりしてあげてください。愛犬はもっとうれしい気持ちになると思います。
まとめ
犬はお散歩中、さまざまな心理から飼い主さんをチラ見します。何かを訴えていたり、うれしい気持ちを伝えようとしていたりすることもあるので、見過ごさないようにしたいものです。
残念なことに最近、スマホを見ながら愛犬のお散歩をしている飼い主さんを見かけることがあります。愛犬からの大切なメッセージを見過ごさないためにも、安全のためにも、スマホを見ながらのお散歩はやめましょう。