犬が尻尾を振る心理8つ
犬が尻尾を振って感情表現をアピールする行動を「ボディランゲージ」と言います。人間が会話をするように、犬は尻尾のスピードや高さを変えているのはご存じでしょうか。「今どんな気持ちなの?」を知るために、犬が尻尾を振る心理8つを詳しく解説していきます。
1.楽しくて興奮!
犬が尻尾を左右にブンブン振っているときは「楽しい!」「嬉しい!」と興奮している心理状態です。まるで、グルングルンと円を描いているかのように振っているのは、最高に楽しくて興奮している気持ちを表しています。
2.不安でいっぱい
尻尾がだらんと垂れて、さらに股の中へ丸め込んでしまっているときは「不安・・・どうしよう」と思っているときです。下の方でゆっくり尻尾を振ることもあります。
何かいたずらをして「怒られるかもしれない」という表情を浮かべている犬は、こんなふうに尻尾も元気がなくなってしまう仕草を見せたりします。
3.大好きな人と会えた
腰を落として尻尾をブンブン大きく振っていたら、飼い主さんや大好きな人に会えた証拠。仕事から帰宅した飼い主さんを、そんな気持ちで出迎えてくれるワンちゃんもたくさんいます。「おかえり!」という気持ちを全身で表現してくれているので、ぜひ喜んであげてくださいね。
4.あれは何?と思っているとき
尻尾がピン!横に真っすぐ伸びているのは、前方に気になるものを見つけたときです。警戒しているのではなく、「あれは何?」と思っているだけなので特に心配はいりません。
5.緊張している
尻尾に力を入れて横に伸ばしているときは、緊張をしてストレスを感じている心理を表しています。さらに、耳も前方に向けていたりするので、「何だか嫌だな・・・」と感じていることがわかるでしょう。
動物病院へ向かう道中、「いつもとちがう道だ・・・」とそんな状態になるワンちゃんの姿もちらほら見かけます。
6.「誰だ!」と警戒
尻尾を斜め上にピンと立てているときは、「誰だ!」と警戒している状態。公園で出会った犬に、そんな気持ちを見せつけていることが多いです。歩いていたのにピタッと止まった犬の尻尾がピンとしていたら、前方のようすを確認するといいですね。
7.怖くて怯えてしまう
だらんと尻尾をたらして腰を落とし、耳も後ろに倒しているときは「怖いよ・・・」と怯えているときです。目をひんむいて、口も「ひー!」という状態になっていたりします。飼い主さんの後ろに隠れるワンちゃんもいますよね。
8.怒っているとき
わかりにくいですが、怒って興奮しているときもブンブンと尻尾を振ることがあります。「嬉しいのかな?」と近づいたら、尻尾を振りながら「ワンワン!」と吠えられてしまった経験はないでしょうか。
尻尾を振っているから喜んでいるとは限りません。うかつに頭をなでようとしてしまうと、噛みつかれてしまうこともあるので、様子を観察してから接近してください。
もしも犬が尻尾を振らなくなったら?
もし、ある日突然犬が尻尾を振らなくなるのは不調のサインかもしれません。そっと尻尾を触ってみて、痛がるときには次の病気のおそれがあります。
- 筋肉痛
- 骨折
- 脱臼
- リンバーテール
大型犬に多いのが「リンバーテール(スイマーズテール)」という症状です。冷たい水に入ったあと、泳がせたあとにも突然動かなくなる症状になることもあります。もしも尻尾に異変を感じたときには、速やかに獣医師に診てもらってください。
まとめ
犬と会話はできませんが、自分の感情を「ブンブン!」と尻尾で表現してくれてます。尻尾だけではなく、耳や目や体全体をつかって心理状態を表しているので、日頃から観察してみましょう。そのとき、どんな状況だったのかを覚えておけば、犬の気持ちがより鮮明にわかるかもしれません!