犬が飼い主の気を引きたい時にする行動
犬が飼い主に構ってほしい時、甘えたい時、自分を見てほしい時…実は、飼い主に気付いてもらうためにある行動を起こしていることにお気づきでしょうか。意外とわかりやすい行動を起こしていることが多いので、紹介していく行動を愛犬が見せているようであれば、ぜひ構ってあげてくださいね!
1.雑誌の上に座る
ソファーに座りながら雑誌を見ているとき、ベッドに寝転がりながら雑誌を見ているとき、体と雑誌の間に入り込んできたり、あるいは雑誌の上に愛犬が乗ってくることはありませんか?
「ちょっと見えないんだけど」と思ってしまうこの行動ですが、これも「こればかり見ていないで、僕のことを見てよ」「私を構って」というサインの1つです。
少々強引に感じてしまいますが、それまでのサインを飼い主が見逃してしまった事による強硬手段であることが多いです。そんな時は一度雑誌を読むのを後回しにし遊んであげたり、散歩に連れて行ったりしましょう。
2.トントンと前足で突いてくる
スッと隣にやって来たかと思えば、トントンと前足で軽く突くように腕を叩いてきたり、飼い主の腕を自分にたぐり寄せるように前足で引っ張ってくることはありませんか。これも「構って」「自分を見て」の合図です。
人間の子どもが「ねぇねぇ」と母親を呼ぶような仕草にも似ているため、「もしかして構ってほしいのかな?」と気付く飼い主さんも多いのではないでしょうか。
中には前足でトントンと叩いたり引っ張ったりするのではなく、飼い主の腕や膝の上に顎を乗せて無言の合図をしてくる犬もいますよ。
3.飼い主が見える位置からジッと見つめる
「なんだか視線を感じる…」と思いそちらの方向を見ると、少し離れたところからジッと愛犬がこちらを見ていた…という、ちょっとしたホラーのような展開をSNSなどでよく見かけます。
これは飼い主との主従関係をしっかり認識している真面目な性格の犬に多い行動です。「こちらを見てほしいけれど、強引にはいけない」という心理が働き、このようにそっと遠くから視線を送っているのです。
最初はギョッとしてしまう行動ではありますが、このように考えるとなんだか愛らしいですよね。手が離せないときは一言声をかけ、時間があるときはぜひスキンシップをとってあげてくださいね!
4.体を飼い主に擦りつけてくる
飼い主の気を引くために、自分の体全体を使ってサインを送ってくる犬も多いです。その1つに自分の体や頭を飼い主の体に強くこすりつけてくるという行動があります。
「もっと僕を構ってよ~」「早く遊んでよ~」という甘えたい気持ちを全力で飼い主に伝えている行動です。甘えんぼうで素直な性格の犬によく見られる行動です。
手が空いているときはぜひ一緒に遊んであげたいものですが、あまりにも構い過ぎると甘やかしすぎてわがままになってしまったり、分離不安症に陥る犬もいますので、適度な距離感も大切ですよ。
5.おもちゃを投げるなどし音を立てる
直接的に飼い主の気を引くのではなく、何かを使い飼い主の気を引こうとする犬もいます。そんな犬の場合、音の出るおもちゃを使い、音を出して飼い主の気を引こうとすることがあります。
この行動をとった後は、飼い主がこちらを見ているかどうかをチラッと確認することがあるので、「今、私が注目しているかを確認していたから、構ってほしいんだな」とわかりやすいと思いますよ。
エスカレートしてしまうと、家具を倒すなどし気を引こうとする犬も現われます。このような問題行動が起こった際は、適切な方法でやめさせるしつけを行う必要があります。
まとめ
犬は賢い動物なので、様々な方法を使って飼い主の気を引こうと模索します。今回紹介した事例はほんの一部ですので、犬によって様々な手法を用いて飼い主の気を引こうとしているでしょう。ぜひ皆さんも愛犬がどのような行動で皆さんの気を引こうとしているのか、今回紹介した行動を参考に観察してみてください。