犬は鼻をフンフン鳴らしている時も気持ちを伝えています
愛犬が鼻をフンフン鳴らしているのを聞いたことはありませんか？犬はさまざまな場面で鼻をフンフン鳴らしますが、その声はとても小さく、飼い主さんの耳に届かないこともあるかもしれません。
犬は吠えたり、鳴いたり、唸ったりして自分の気持ちを伝えますが、鼻を鳴らす時も犬の気持ちが込められています。「クゥーンクゥーン」と鼻を鳴らす時は、寂しい気持ちや不安な気持ち、痛みなどを訴えています。では、「フンフン」と鼻を鳴らす時は、犬のどのような気持ちが込められているのでしょうか？
今回は、犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ちをご紹介していきたいと思います。もしかすると、意外な気持ちが込められているかもしれませんよ。
犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ち①「ちょっと不安」
犬は恐怖を感じると、ワンワン吠えて「怖いよ！」と訴えます。そして、「吠えるほど怖くはないけれど、ちょっと不安…」という時には、鼻をフンフン鳴らすことがあります。
この時、尻尾は下がりぎみか、力なくダランと下がっています。でも、飼い主さんが声をかけてあげると、尻尾を高く上げたり、振り始めたりするでしょう。耳も少し後ろに倒し、全体的にしょんぼりとしているように見えます。
犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ち②「早く～！」
飼い主さんが散歩の準備や愛犬の食事の用意をしている時に、愛犬が鼻をフンフン鳴らすことはありませんか？
これは、「早くお散歩に行きたい！」「早くゴハン食べたい！」というサインです。愛犬にとって楽しいことやうれしいことが起ころうとしている時に待ちきれず、鼻をフンフン鳴らして「早く～！」と、控えめに催促しているのです。高ぶる気持ちを自制しているので、どこかそわそわしているように見えることが多いです。いよいよ散歩に出発する時には、勢いよく飛び出してしまうことがあるので注意しましょう。
犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ち③「我慢、我慢」
本当は嫌だけれど、それを主張すると飼い主さんに怒られそうだから我慢しよう…。そんな時にも、鼻をフンフン鳴らすことがあります。そうして「我慢、我慢」と、自分に言い聞かせているのです。
でも我慢の限界を超えると、大きい声で吠えたり鳴いたりします。気持ちをそのまま表現するタイプの犬ならば、最初から吠えて「嫌だ！」と訴えるでしょう。
もし、爪切りなどのお手入れをしている時に、愛犬が鼻をフンフン鳴らしていたら、苦手なお手入れを一生懸命我慢しているのかもしれません。
犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ち④「ちょっと退屈」
「ちょっと退屈だなぁ…」という時に、鼻をフンフン鳴らしてアピールすることもあります。「かまって！かまって！」という強いアピールではなく、「暇だって気づいてくれないかなぁ～」ぐらいのささやかなアピールです。
強くピールする意図はないので、目をじっと見つめてきたりはあまりしません。それでも、「気づいてくれるかも！？」という淡い期待は抱いているので、鼻をフンフン鳴らしながら飼い主さんの方をチラ見して、様子を伺ったりします。
まとめ
今回は、犬が鼻をフンフン鳴らしている時の気持ちを４つご紹介しました。
犬が鼻をフンフン鳴らしていると、ちょっと切ないような、いじらしいような感じがします。また、ワンワン吠える声とは違って、小さな声なので聞き逃してしまいそうです。でもその小さな声にも、ご紹介したような犬の気持ちが込められています。
愛犬がフンフン鼻を鳴らしている時は、愛犬の様子や状況もよく観察して、小さな声に込められた愛犬の気持ちをしっかり読み取ってあげましょう。そして、できる限りその気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
