犬は外が好きな生き物
犬はもともと野生動物なので外で生活するのが当たり前でした。外で体を動かすことが基本的に好きな生き物です。お散歩などで外に出て体を動かすことは、運動不足を解消するだけでなく、愛犬と飼い主さんの絆を深めることもできます、また他の犬や人との交流、草や花の匂い、風や気候や季節など様々な刺激を感じることができるものです。もし、お散歩が嫌いな犬がいるならば、それは初めてのお散歩でトラウマが残るような経験があったのかもしれません。
ペット先進国のスウェーデンでは、犬をできるだけ外に連れ出すための規則も多く定めれれているほど、犬を外に出すことは重要なことと考えられています。我が家の愛犬もお散歩が済んだ後でもドアの前に陣取り「外に出たいんですけど」とアピールしてくることがあります。実際にどんな心理で外に出たがっているのか探ってみました。
犬が家の外に出たがる心理4つ
散歩に行きたい
犬が外に出たがる心理で1番多いのは、やはり大好きなお散歩に行きたいと言う気持ちでしょう。「もしかして、そろそろお散歩ですか!?」と言わんばかりに、ソワソワわくわくする愛犬の姿は、愛しく可愛らしいものですよね。お散歩に行くことは、大好きな飼い主さんと楽しく行動できることが嬉しかったり、大好きなお友達のワンちゃに会えるかもしれない期待感もあるでしょう。
犬が野生動物であった時代は外で過ごすことが当たり前でしたが、現在では小型犬はもちろん大型犬でも室内飼育のことが多いと思います。また外で飼われていたとしても、もちろん自由に行動出来る訳ではないのですよね。
犬は人と比べると睡眠時間が多いため、寝ている姿を多く見ていると思いますが、やはり時には「暇」を感じていることもあるようです。外の社会を見て、聞いて、感じることができるお散歩は犬にとって、もてあました暇な時間の大きな気分転換に繋がります。
トイレを快適にしたい
外でしかトイレをしないワンちゃんは意外と多くいます。また家でもトイレできるけど、外の方が快適という子も含めると相当数かと思います。犬はとても綺麗好きで自分の寝床やテリトリーを清潔に保ちたい生き物です。お散歩中のマーキングを含めた排泄行為を外でしたがる傾向がとても強く、トイレを済ませるために外に出たがることもあります。
排泄に関しては生理現象でもあるので、致し方ない部分もありますが、外でしかトイレ出来ないのはマナーの面と犬の健康面を考えてもあまり良いこととは言えません。完璧に外でしか排泄できないワンちゃんの飼い主さんは、台風の日でも散歩に行かなくてはいけませんよね。成犬になってからでもトイレトレーニングは可能なので、あきらめずにしつけをしてみましょう。
玄関の向こう側の匂いや音が気になる
犬の嗅覚が優れているのはとても有名ですが、嗅覚の次に優れているのが聴覚になります。犬の聴覚は人間のおよそ4倍と言われ、人の耳には届かない周波数もしっかり聞き取ることが出来ているのです。
嗅覚や聴覚が優れていることにより好奇心旺盛な犬は、外から感じるわずかな匂いや小さな音でも興味の対象になり外に出たがることがあります。犬は匂いや音から情報収集する生き物なので、些細な音や匂いでもしっかり確認したいようです。
室内飼育のストレスを発散するため
近年では上記に書いたようにほとんどの犬が室内飼いかと思います。外で飼われていたとしても1日の大半をお家の敷地内で過ごしていますよね。年齢も若く健康的な犬でお散歩の量が十分でなければ、体力をもてあましている可能性があります。犬としては「外で思いっきり走りたいなぁ」と思っているかも。
また、お散歩が十分でないのはもちろん、お留守番の時間が長いことや、飼い主さんとのコミュニケーション不足で犬はストレスを感じてしまう生き物です。外に出たがる心理として、運動不足やストレスの発散をしたいと言う切ない理由も考えられます。
まとめ
犬は外が好きな子が多いですが、それは大好きな飼い主さんが一緒だからこそ、外に出るのが楽しいと感じる子も多いのではないでしょうか。お散歩はもちろん、ちょっとした買い物など一緒に外に出ることで互いの信頼関係も強くなってきます。
お散歩以外で愛犬を外に連れ出す機会を作ってあげるのも良いかもしれません。くれぐれも真夏の暑さや、真冬の寒さの気温に気をつけることと、愛犬をコンビニなどの店外にひとりで待たせることがないように気をつけて外出の機会を作ってみてください。