犬が好きな人の手や腕を甘噛みする理由①「相手が反応してくれて嬉しい」
愛犬が、手や腕を甘噛みしてきたとき、あなたはどんな反応をするでしょうか。甘噛みなので、それほど痛くはないと思いますが、「いたーい!」「やめてー!」「たすけてー!」なんて大袈裟に反応したりしますよね。
そういった反応を見るのが、犬は大好きです。好きな人が、“喜んでくれている”と感じたり、“楽しんでくれている”と感じてしまうからです。
愛犬が、あなたの手や腕を甘噛みしてくるときって、どんなときでしょうか。おそらく、あなたが家事を終えてリビングに戻ってきたときや、仕事やお出かけから帰ってきたときなのではないでしょうか。
好きな人の手や腕を甘噛みするのは、「構って」というアピールでもあります。甘噛みをすることで、「いたーい!」と大袈裟に反応してくれて、相手も楽しんでくれていて、自分も構ってもらうことができて嬉しい、と感じているのです。
犬が好きな人の手や腕を甘噛みする理由②「遊びの延長」
犬は、人が大好きです。人と遊ぶことが大好きです。ボールなどのおもちゃを使って遊んでもらうことも大好きなのですが、相手が好きな人であれば、その人と、じゃれ合って遊ぶことの方が、もっと大好きです。
はじめは、ボールなどのおもちゃを使って遊んでいたかもしれません。追いかけっこをしていたかもしれません。その遊びの延長で、好きな人の手や腕を甘噛みしてしまうことがあります。
犬同士が、じゃれ合って遊んでいるのを見たことがあるでしょうか。犬同士でも、好きなもの同士であれば、ガウガウしながら相手を甘噛みすることがあります。遊びの延長で甘噛みしてしまうということは、噛む加減を理解しているということでもありますし、相手のことが大好きで、信頼している、ということでもあります。
噛む加減を知っているとは言え、手や腕にしつこく甘噛みされてしまっては、みみず腫れになってしまったり、少し出血する程度の怪我をしてしまうこともあります。そのまま甘噛みをさせていると、さらに興奮してしまい、甘噛みではなくなってしまうこともあります。
遊びの延長であるときは、よいタイミングで甘噛みをやめさせ、落ち着かせてあげるようにしましょう。
犬が好きな人の手や腕を甘噛みする理由③「ストレスのサイン」
犬は、溜まったストレスを発散させるために、「噛む」という行動を起こすことがあります。たとえば、お留守番中、あまりにも退屈でストレスが溜まってしまい、おもちゃを噛むことでストレスを発散させ、退屈をしのぐ、ということがあります。
そして、好きな人の手や腕を甘噛みするということは、「ぼくは今、ストレスが溜まっているんだ…」というサインです。犬は言葉を話すことができません。人間と言葉を交わすことで、自分の気持ちを伝える、ということができません。
そのため、自分の気持ちを伝えるために、何かしらの行動を起こします。そのサインを受け取ってあげることができているでしょうか。
もし、手や腕を甘噛みすることで、ストレスのサインを送っているのだとしたら、そのストレスを発散させるために、「お散歩に連れて行って!」「ドッグランに連れて行って!」「お庭で走って遊ぼう!」という気持ちも込められているかもしれません。
犬が好きな人の手や腕を甘噛みする理由④「動くものに反応してしまう」
犬は、動くものを見つけると、追いかけたくなってしまいます。狩りをして獲物を捕らえる、という本能的な反応です。人が何か作業をしているとき、その動きを見て、つい捕らえたくなってしまうんです。
“狩りごっこ”のような遊びのつもりなのではないでしょうか。その対象が、好きな人の手や腕なのであれば、いつも遊びに付き合ってくれている相手だからかもしれません。
基本的には、ボールなどのおもちゃが、狩りの対象になるのではないでしょうか。人の動く手や腕に「狩り」という本能的な反応を見せる犬は稀なのではないかと思います。猫にはよく見られる反応ですよね。
まとめ
甘噛みが本気噛みになってしまうことがあります。よいタイミングでやめさせるようにしましょう。飼い主さんからの「おしまい」という指示に従って、やめることができればOKです。