犬が『ダンボール』に入る時はどんな気持ちになっているの?
安心してくつろぎたい
犬はリラックスしながらくつろぎたい時、ダンボールに入ることがよくあります。大昔、犬の祖先は敵から身を守るために、薄暗くて狭い場所を好んで寝床にしていたそうです。現代の犬はそういった古くからの犬の習性を引き継いでいて、今でも薄暗くて狭い場所に安心感を覚えるのだとか。
薄暗くて狭い場所。そうです、ダンボールが丁度その条件に当てはまりやすいのです。特に、愛犬の体にフィットする大きさのダンボールは、犬にとってリラックスできる寝床として最適となります。ですので、犬はダンボールに入りながらお昼寝をしたり、表情を柔らかくしながらダンボールの中でマッタリすることが多いみたいですね。
落ち着きたい
犬は雷や打ち上げ花火などの音を聞いて怯えた時に、「やばい!避難しないと!」と、とっさにダンボールなどの狭い場所に潜り込もうとすることがあったりします。自分が落ち着ける場所に避難することで、気持ちを落ち着かせようとしているのでしょう。
実際に、私の愛犬も雷の音が鳴った時はビクビク震えながら必死に物陰に隠れようとしたり、ドーム状の犬用ベッドや、蓋が半分閉まっている段ボールに入ろうとすることがよくあります。もし、あなたの愛犬が怯えやすい性格なのでしたら、ダンボールやドーム状の犬用ベッドを用意してあげることをおススメします。安心できる環境を作ってあげることで、怯えた心を落ち着かせやすくなりますよ。
暖かいから入る
私たち人間は気軽に寒さ対策ができる道具として、時々ダンボールを使用することがあります。ダンボールは割と頑丈に作られていて、風を通さないので保温性がありますし、少なからずクッション性もあるので、非常時に簡易ベッドとして使われることもあったりしますよね。
そんな快適な環境を気軽に作れるダンボールを犬も見逃しません。特に冬の寒い時期になると、「暖かくて快適な寝床だぁ~」と感じながら、ダンボールに入る犬が割とたくさんいるそうです。ですから、寒い時期は簡易的な寝床として、毛布を敷いたダンボールを家に何か所か置いてあげると、愛犬に秘密基地のような感覚を楽しませてあげることができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
犬は何故ダンボールが好きなの?
祖先が生活していた環境の名残
犬がダンボールを好むのは、先ほどもお伝えしたように『祖先が生活していた環境』が大きく関係しています。大昔にいた犬の祖先は出来る限り死角をなくして敵から身を守るために、狭くて薄暗い洞穴などを寝床にしていました。
基本的に家にあるほとんどのダンボールは、犬の体と丁度同じくらいの大きさですよね。つまり、ダンボールの箱は犬の体が壁に触れるほどの狭い空間になりやすく、犬にとって安心感を得やすい洞穴のような場所となりやすいのです。
現代の犬の行動は
ただ、現代の犬は開放的な場所に置かれたダンボールに入ることが多いようです。しかも、自分より小さいダンボールに無理やり入って、体を思い切りはみ出させている犬もたくさんいますよね。昔からの犬の習性が影響しつつも、敵がいないので無理に体を隠す必要もないと感じて、こういった不思議な行動をとるのかもしれませんね。
ダンボールのにおいが好き説
ダンボールのにおいを嗅ぐと、何ともいえないにおいがする。そう感じる人はいると思います。実際にときどき古い本のようなにおいがすることってありますよね?私の個人的な意見となるのですが、犬はそういったダンボールのにおいに惹かれて、ダンボールに入るのかな?と感じていたりします。
ダンボールは主に古紙や木を使って作られることが多いそうです。そして、古紙には植物、インクの原料には花を含めた植物、豆類などの有機物が使われていたりします。また、ダンボールや古紙を作る際にも様々な有機化合物が含まれている材料が使われているのです。
簡単にいいますと、有機物や有機化合物は『生物から得られる物質』となるのですが、犬は自然や生物を感じられる有機物のにおいを好むといわれていたりします。その結果、犬はダンボールのにおいを嗅いだ時に自分の好きなにおいを感じとって「ダンボールの中にいるとなんだか落ち着く~」とリラックスできるのかもしれません。
まとめ
犬は様々な理由でダンボールに入ることがあるようですね。多くの場合は、古くからの犬の習性が関係しているといえそうですが、なかにはあきらかに「とりあえず入ってみた」といった感じでダンボールに入る犬もたくさんいたりします。
ダンボールは犬の安心できる寝床になるだけでなく、雨などで散歩に行けない時にはダンボールをいくつか繋げて、トンネルをつくってあげると愛犬に遊び場をプレゼントすることもできるので、家にいくつかダンボールを常備しておくのも良いかもしれませんね。