そもそもしつけにオヤツは必要なの?
犬に「お手」や「おすわり」をさせるたびにオヤツをあげてしまうと、食べ過ぎや虫歯なども気になってきますよね。また、オヤツがなければ言うことを聞かなくなるのでは?という不安も出てきます。
散歩で会うワンちゃんの中には、飼い主さんのコマンドだけでおすわりやお手ができる子もいます。ということは、オヤツがなくてもしつけはできるということかもしれませんが、しっかり覚えるまでは、ご褒美としてオヤツを与えたほうが犬も楽しんでしつけに臨んでくれるかもしれません。
しつけにオヤツが有効な理由
ここからは、しつけにオヤツが有効な2つの理由を解説します。改めて確認することで今後のしつけも楽しくできるようになるかもしれません。
愛犬を集中させることができる
愛犬が大好きなオヤツがあれば、集中しずらい環境だったり、気持ちがあまり乗っていないときも、オヤツの効果で「がんばろう」と愛犬が思ってくれれば、飼い主さんも嬉しい気持ちでしつけを行うことができるでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
しつけの初期はオヤツがとても効果的。ご褒美のために犬も頑張ろうとしてくれるので、オヤツがしつけの手助けをしてくれます。
おすわりなどコマンドをしっかりとできたことを確認してからオヤツを与えましょう。もちろん、与えすぎは逆効果になるので気をつけましょう。
難易度高めのしつけトレーニングが成功できる
いつもより難易度の高いしつけを教えたいときにも、オヤツはとても効果的です。プロのトレーナーさんたちもトレーニングには必ずオヤツを使っています。難易度が高いしつけやトレーニングのときは、スペシャルなオヤツを用意するとさらに覚えてくれるかもしれませんね。
監修ドッグトレーナーによる補足
いつものオヤツでも、難易度が高いしつけが上手にできたら、倍の量のオヤツが貰えるだけでも犬はとても喜んでくれますよ。オヤツと合わせて、お気に入りのおもちゃで遊んであげるのもスペシャルになります。
愛犬のしつけにオヤツを使うときの4つのポイント
愛犬にしっかりとしつけを覚えてもらう時に、オヤツを使うときの4つのポイントがあります。
食べすぎに注意する
愛犬に適した1日分のオヤツの分量を確認しましょう。オヤツの与え過ぎは肥満や病気になってしまう可能性もあります。しつけに成功しても肥満や病気になってしまっては元も子もありません。しつけは大切ですが、愛犬の健康を守ることが大切なことを忘れないようにしましょう。
細かくして持ち歩く
しつけの時に与えるオヤツは、1日分の量を細かく分けるのがポイント。ごほうびのオヤツは小さくても問題ありません。上手にできたら「よくできました!」と褒めながら与えてあげましょう。
夢中になりすぎないものを与える
しつけの難易度に合わせてオヤツを使い分けましょう。難しいトレーニングに成功したら、スペシャルなオヤツが貰えると覚えてくれれば、犬のモチベーションも上がって上手に指示に従ってくれるようになりますよ。
おやつがなくてもできるようにする
愛犬と飼い主さんの信頼関係をしっかり築くことで、オヤツがなくてもコマンドだけで指示にサッと従えるようになります。徐々にオヤツ抜きで指示に従えるように、愛犬の様子を見ながらゆっくりと慣れてもらい、最終的にはオヤツなしでも指示に従えることが目標です。
まとめ
しつけにオヤツはとても有効ですが、オヤツを与えるタイミングや、与え過ぎないように注意することが大切。
「オヤツを見せないとおすわりしない」なら、指示に従っているのではなく、オヤツがほしいだけなのかもしれません。しっかりとしつけができるよう、飼い主さんの行動も見直す必要もあります。
オヤツなしで指示に従うようになることを目標に、まずは愛犬との信頼関係を築くことに気持ちを向け、焦らずに行いましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の脳は食べ物や人からの褒め言葉に対して異なる反応を示すとの研究があります。
この研究によると、犬は食べ物に対しては、大脳辺縁系の一部である「報酬系」が活性化され、一方、人から褒められた場合は、前頭前野の一部である「社会的報酬系」が活性化されるそうです。
うちの子ははオヤツがないとできない・・・と落ち込む必要はありません。犬それぞれの特徴や性格によってできるまでのスピードが違うのは当たり前のこと。少しずつできるようになりますよ。
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20代 男性 匿名