小さなサインも見逃さないように
犬は本能的に痛みを隠して我慢する傾向があるので、初期の段階では足に痛みがあることがわからない場合があります。野生のころの本能で、弱いところを見せないようにする習性があり、ちょっとの痛みではいつもと変わらないように見えるのです。
何事も早期発見すれば悪化せずに完治する可能性もあるので、なるべく早く足の痛みのサインに気づいてあげたいですよね。犬が足の痛みを訴えるときにはどんな仕草や行動をするのか知っておいて、異常に早く気付けるようにしておきましょう。
足が痛いときの仕草や行動
動きたがらない
足が痛いときはお散歩に誘っても乗り気じゃなかったり、外に行ってもいつものように走り回ったりせずゆっくりと歩くといった行動が見られます。また、呼んでも来なかったり遊びに誘っても反応がない、自分のケージに引きこもっているなど、動きたがりません。
震えている
犬は痛みを感じているときに震えることがあります。特に寒くもなく、怖いことがあったわけでもないのにブルブルと震えているときは、どこかに痛みがあるかもしれません。
犬が急に震えだしたときは必ず、体のどこかに異常がないか確認してあげてくださいね。
足を上げている
痛みが出ている足を地面につけないように、持ち上げる仕草が見られます。立っているときに四つ足が地面についておらず、足を上げているときはその足に痛みがあるというサインです。
歩き方がおかしい
痛みがある足は極力使いたくないので、歩き方に異常が見られます。人間も足を怪我したときは、ケンケンしたり足を引きずって歩いたりしますよね。犬も同じで元気そうに歩いているけど歩き方がおかしい、といったときは足に痛みが出ている可能性がありますよ。
体をなめている
犬は痛みを感じた時に、自分の体をなめて治そうとする習性があります。執拗に体をなめたり同じところばかりなめているときは、足に痛みが出ているのかもしれません。
痛みがあることによってストレスを感じているときにも、体をなめる仕草をすることがあるので、注意してみてあげてください。
触ると鳴き声を上げる
体に痛みがあるときは触ってもらいたくないですよね、犬は飼い主さんに触られたり抱っこされたきときに「キャン!」と鳴き声をあげて痛みを訴える場合があります。犬によっては怒って噛みつこうとしたり暴れる可能性もあるので、犬に触ったときに嫌がる素振りがあった場合には足に痛みがないか確認してあげてください。
足の痛みの主な原因
- 椎間板ヘルニア
- 膝蓋骨脱臼
- 関節リウマチ
- レッグペルテス病
- 骨折などの怪我
足の痛みは、病気によって起こるものと怪我をしたことによって起こるものがあります。骨折や足の裏を怪我したなどの外傷は、血が出たり腫れたりして急に痛がり出すので異常に気付きやすいですが、膝蓋骨脱臼や関節リウマチなどの病気によって足の痛みが起こっている場合には、徐々に症状が出てくるので異常に気付くのが遅くなってしまうことがあります。日ごろから犬が痛みを訴えるような仕草や行動をしていないか、チェックしておいてあげてくださいね。
まとめ
犬は我慢強くて痛みを隠すことがあるので、足の痛みに気付くのは難しいかもしれませんが、大好きな飼い主さんには必ずなんらかの仕草や行動で痛みを訴えます。愛犬からのサインを見逃さないように気を付けてあげてください。