なぜ犬はおもちゃにすぐ飽きるの?
新しいおもちゃを愛犬のために買って帰り、大はしゃぎして遊んでくれる姿を見るととてもうれしく思いますよね。それなのに、次の日になると新しいおもちゃももうほったらかしに見向きもしなくなっている。そんなことを犬を飼っている人であれば多く人が経験しているのではないかと思います。そして「うちの子は飽きっぽい」などと思っている場合が多いと思います。
確かに犬は新しいおもちゃでも少し遊べばすぐに慣れてしまいます。海外の実験でも犬は“新しいもの”“見慣れないもの”に強い関心を示すということがわかっており、おもちゃを複数並べた場合最も新しいものに特に興味を持ちやすいという結果が出ています。それは私たち人間でも同様で、おもちゃでも洋服でも車でも年齢を問わず新しく手に入れたものには強い関心を持ち夢中になるものです。
では、せっかく用意したおもちゃをすぐに飽きさせないためにはどのような対策をすればいいのでしょうか?
犬におもちゃを飽きさせない方法
出しっぱなしにしない
犬は新しいものに興味を示すため、おもちゃを飽きさせないためにはその“鮮度”を保つことが大切です。そのため、おもちゃは出しっぱなしにせず「もう少し遊びたいなぁ」と思っているところで一度しまってしまうといいでしょう。どんなに魅力的なおもちゃでも、いつでも自由に遊べるとわかると犬は途端に興味を失うものです。1日の中で出しておく時間は決めておいたり、興味を失う前にしまうことでそのおもちゃの魅力を維持することができるのです。
ローテーションする
おもちゃの“鮮度”を保つことで飽きさせないようにするとしましたが、それを行うためにはいくつかのタイプの違うおもちゃを用意することが必要です。ひとつのおもちゃをしまったら、今度は別タイプのおもちゃを出してあげるようにして1日の中でおもちゃのローテーションを行うようにするのです。そうすることでいつでもおもちゃに対して新鮮な興味を持ちやすくなり、犬は家にあるおもちゃに飽きにくくなるのです。
一緒に遊ぶ
おもちゃの魅力を高めるために最も効果的なのが、飼い主も一緒に遊んであげることです。犬はおもちゃそのもので遊ぶことよりも飼い主さんと一緒に遊ぶということが大好きです。それにおもちゃをポンと床の上に置いておいても興味をひかれにくいですが、獲物に見立てて飼い主が動かしたりわざと隠して探させたりとバリエーションを持たせた遊びをすることで、おもちゃそのものにも魅力を感じやすくなると考えられています。
犬が好みやすいおもちゃの特徴
犬が好みやすく、飽きにくいおもちゃの特徴としては「音がなる」「噛み心地がいい」「頭を使う」ということなどが挙げられます。なぜこのような特徴のおもちゃがおすすめかというと、犬が触れたときに音や動きが出たり、予想外に動きをしたり、簡単には攻略出来なかったりすることで犬の興味が薄れにくいと考えられるからです。また、他の犬が楽しそうに遊んでいるおもちゃが魅力的に見えてくるということもあります。
ですが、当然のことながら犬のおもちゃに関する好みはそれぞれ異なります。人気のあるおもちゃだからといって必ずしもみんなが好きになるとは限りませんし、おもちゃそのものにあまり関心がない犬もいます。愛犬がどのようなおもちゃを好み、飽きずに遊んでくれるかは飼い主さんが色々なタイプのおもちゃを与えてみることでしかわかりませんので、「うちの子は飽きっぽい」「おもちゃが好きじゃない」などと決めつけることなく色々と試してみて下さいね。
犬がおもちゃに飽きる理由まとめ
犬は“新しいもの”に強い興味を示す傾向にあり、買ってきたばかりのおもちゃなどにはとても喜ぶと思います。しかし、与えっぱなしにするだけではすぐに飽きてしまうのも確かなこと。犬のおもちゃに対する関心の強さや好みは本当に千差万別です。
私たち人間も服の好みなどがそれぞれ異なるように、犬だからといってみんな音が鳴るボールやぬいぐるみが好きだとは限りませんし、新しいものだからといって喜ぶとも限らないものです。犬の好みを把握したり、家にあるおもちゃの魅力を高めて飽きさせないようにしたりすることは飼い主さんにしかできないことです。ぜひおもちゃを通して愛犬の好みを知り、よりよいコミュニケーションを取っていきましょう。