犬がよくするジェスチャー
よく愛犬が見せてくれるジェスチャーは、単に癖で行っているものではなく、私たちに何かを伝えようとサインを送っているのかもしれません。では、犬がよく見せる仕草には、どんな意味が隠されているのでしょうか。
1.ドアを軽くトントンと引っ掻く
皆さんの愛犬はドアの方にトコトコと歩いて行き、前足でカシャカシャとドアを叩くことはありませんか。姿は見えていなくても、犬の前足の爪がドアに当たる音は響くことも多いので、「今、ドアを叩いているな」と気付くことも多いです。
これはただ遊びで叩いているのではなく、「ドアを開けて」という意思表示です。一緒に過ごしていると、その仕草でドアを開けて欲しいんだなということがわかるのではないでしょうか。
外から何か興味深い音が聞こえたり、部屋の中にジッといるのがつまらなくなってしまったなど、理由は様々ですが、「ドアを開けて」と飼い主さんに頼んでいるのです。
2.ゴロンと仰向けになりお腹を見せる
飼い主の目の前に来て、目が合った途端、ゴロンと仰向けに寝転がるということはありませんか。急に何をしているの、と思ってしまいますが、飼い主に対して行う場合、「お腹を撫でて」という要求であることが多いです。
ただお腹を見せているのではなく、飼い主に構ってもらいたいがために、お腹を見せて撫でてほしいところを撫でてもらいやすいように示しているのです。
また、お腹を見せているということは、自分の弱点を晒すようなものです。信用している相手にしか行わないので、お腹を見せてくることが多いのであれば、しっかり「安心できる相手」として認識されていることになります。
3.おもちゃをくわえて飼い主に放り投げる
自分のおもちゃをくわえて持ってきたかと思えば、飼い主の方にポンッと投げてくるというジェスチャー。犬に多いですよね。これは「これ投げて」や「これで遊んで」という意思表示です。
しっかり自分が遊んでほしいおもちゃを持ってくることで、飼い主に気持ちが伝わりやすいようにしているのです。このようなジャスチャーは一緒に過ごしていくうちに学習していくことが多いです。
中にはくわえたおもちゃを飼い主の方に投げるのではなく、飼い主の膝の上に置いてみたり、しっかり手に乗せるという犬も珍しくありません。
4.こちらが指示していないのにお手をする
突然目の前にやって来たかと思えば、何も指示していないのにお手のようなジェスチャーをしてきた…一体何をしているの?と思ってしまいますよね。
これはその犬によって意味が異なることがありますが、おやつをもらうときやごはんをもらうとき、いつもお手をさせてから与えている場合はそれを学習している可能性があります。
そのため、「お手をすればおやつがもらえる」や「お手をすればごはんが出てくるかも」と考え、欲しい時に飼い主の元にやって来てお手をしている可能性があるのです。なんだか可愛いですよね。
5.唸った後に手を舐める
愛犬が遊んでいる際におもちゃをとろうとしたら唸られたという話はよく聞きます。犬からして見たら「今遊んでいるのに邪魔しないでよ!」ということなのでしょう。
しかし、その後しばらくすると飼い主の元へ寄ってきて、飼い主の手を舐めるようなジェスチャーを見せるという声も少なくありません。一見、「さっきはごめんね」と言っているようにも見えますよね。
しかし、これはそのような可愛い思いが表れているのではありません。実は、「また同じ事をしたら怒るからね」「次は噛んじゃうぞ」と脅しのような意味があるのです。
このジェスチャーを見せた場合、飼い主のことを同等以下の存在だと勘違いしている可能性がありますので、しっかり上下関係を築くことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がよく見せるジェスチャーには、犬の意思が隠されています。どのような要求をしているのか、さらに何を伝えようとしてきているかをしっかり受け取り、より愛犬との信頼関係を深めましょう。