鼻の音は犬の言葉代わり!
犬は言葉を話したり文字の読み書きはできませんが、吠えたり鼻を鳴らしたりすることが彼らの言葉の代わりになるコミュニケーションツールの1つです。ワンワン!と吠える以外の、クンクンやピーピー、ブーブーなどは声ではなく、鼻が鳴っていることがほとんどです。
「吠えてはダメ」だから、鼻を鳴らすことがある
無駄吠えのしつけをされている犬は「吠えてはダメ」ということが分かっていますので、吠える代わりに鼻を鳴らすことで、飼い主とコミュニケーションを取ろうとすることが多いです。
飼い主は自分の犬が鼻を鳴らす理由を理解できる
アメリカの研究で飼い主&愛犬のペアを何組か集め、それぞれの愛犬の生活の声を録音しておきそれを飼い主全員に聞かせたところ、多くの飼い主は自分の犬の声や鼻の音を聞き分けられたほか、愛犬が何を言っているのか理解することができたそうです!
フゥー、フンッ(ため息のような音)の心理4つ
ため息のような鼻の音は、
- 緊張を解きたい
- 気分転換をしたい
- 飼い主の気を引きたい
- 嗅覚をリセットしたい
という心理の表れです。人間のため息と同じく緊張を解いたり気分転換でホッとしたりする心理のほか、「どうしたの?」と心配されたいかのように「飼い主さんの気を引きたい」という心理や、今嗅いでいた匂いをリセットしたいといった物理的な心理も含まれています。
クンクン、キューン、ピーピー(高い音)の心理5つ
よく耳にするのがこの甲高い鼻の音ではないでしょうか?この甲高い鼻の鳴る音は「要求鳴き」とも呼ばれ、飼い主さんに要求があるときに鳴らす音です。
- それ、私も食べたい!
- お散歩に行きたい!
- 遊んでほしい!
という純粋な要求の心理のほか、状況によっては、
- 不安だなぁ…
- 怖いなぁ…
といったネガティブな心情を飼い主さんに伝えていることもあります。この鼻の音は動物病院に行ったときによく耳にするかと思います。聞き分ける大きなポイントは「音の大きさ」で、要求のときは音が大きく、不安や恐怖の表れのときは吐息交じりのか細い小ささで鳴らすことが多いです。
ブーブー、グーグー(いびきのような音)の心理2つ
パグやシーズーなど鼻(マズル)の短い「短頭種」の犬は、いびきのような鼻の音が出やすい犬種ですよね。特に遊んでいるときやお散歩のときなど、楽しくてハッスルしたときによく聞く音です。
- 楽しすぎる!
- 興奮するなぁ!
といった心理の表われのことが多いのですが、運動時以外でも常にこの鼻の音がする時は要注意!短頭種は呼吸器系のトラブルを起こしやすく、呼吸がしづらくなっていたり鼻の穴が狭くなる「鼻腔狭窄症」という症状になっていたりすることも多いので、常にいびきのように鼻が鳴っている時は獣医師に相談しましょう。
まとめ
今回は犬が鼻を鳴らすときの心理を11個ご紹介しました。人間のごはん時やおやつを食べているときなどに犬が鼻をピーピー鳴らせて「ちょうだい」している光景は、犬と暮らす飼い主さんあるあるではないでしょうか?
我が家の愛犬は家の鍵がチャリチャリなる音を聞くと、問答無用で「自分もお散歩に行くんだ!」と鼻をピーピー鳴らせて玄関に籠城してしまいます...。みなさんもぜひ、犬が鼻を鳴らすときにはその音の種類や大きさ、そのときのシチュエーションから愛犬が何を言っているのか読み取ってみてくださいね。