1.「こっちの道にいこうよ」
犬との主従関係がちゃんと築けていてふだんいうことを聞いていたとしても、散歩中に飼い主を引っ張るようにして歩くことがよくあります。特に好奇心旺盛な犬や自分の気持ちをハッキリ持っている犬は、「こっちの道に行きたい!」と感じると、自分の気持ちを優先しやすい傾向にあるみたいです。
こういった犬の行動を見て「リーダーだと思われていないのかな?」と感じる飼い主はいるかもしれませんが、好奇心によって犬がグイグイ進もうとする場合は、飼い主との主従関係はあまり関係なかったりします。
例えば、人間の子供は気になるオモチャを見つけると、親のそばから離れてふら~っとオモチャを見に行ったりしますよね?犬も同じように散歩中に気になるものがあると、単純に「あそこに行ってみたい!」と思っていくことがあるのです。
もちろん、毎回犬のしたいようにさせていると主従関係が崩れてしまう可能性があるといえますが、ときには好奇心旺盛な犬の気持ちを理解して、行きたい場所に連れて行ってあげるのも必要といえるでしょう。
2.「もっと運動したい」
犬は大きく分けるだけでも、人に可愛がられるために飼われてきた『愛玩犬』。狩猟のお供として活躍してきた『狩猟犬』。羊を誘導する『牧羊犬』。ある活躍をするために飼われてきた『使役犬』など、様々なタイプの犬がいます。もし、あなたの飼っている愛犬が狩猟犬や牧羊犬タイプの犬種だった場合は、毎日の運動量が足らないことが原因となって、散歩中に飼い主を引っ張っているのかもしれません。
例えば、毎日1時間以上の散歩が理想的なのにもかかわらず30分しか散歩をしていない場合、犬は体力を持て余す、満足感を得られない、といった状態になってしまいます。その結果、「もっと運動したいよ~」と愛犬が飼い主を引っ張ることがあるそうですよ。
ですので、理由が分からずに愛犬が散歩中にグイグイと引っ張る場合は、愛犬の犬種は一日あたりの運動量がどれくらい必要なのか一度調べてみることをおススメします。
3.「引っ張られる力に負けないぞ!」
散歩中に愛犬がいうことを聞かないのでリードを引っ張ると、愛犬が逆らうようにさらに引っ張り返してくる。そんな経験はありませんか?こういった愛犬が引っ張り返す行為に対して「私のいうことに反抗しているのかな?」と思う飼い主はいると思います。たしかに、そういったときは飼い主の指示に反抗している場合もあるのですが、別の理由も考えられます。
それは、飼い主の指示ではなく引っ張る力自体に抵抗しているというものです。例えば、人間は誰かに押されそうになったとき、転ばないよう押される力に対して踏ん張ったり抵抗したりしますよね?犬も同じように飼い主にリードを引っ張られるときは、無意識に前のめりになって踏ん張ろうとするのだとか。
このときに、飼い主が諦めて愛犬を好きなようにさせてしまうと、愛犬は少しずつ「引っ張り返したら飼い主がいうことを聞いてくれる」と思うようになり、引っ張ることが多くなってしまうそうです。
ですので、もしリードを引っ張ったときに愛犬が引っ張り返すことがありましたら、一度『待て』や『おすわり』をさせて、愛犬の気持ちをリセットしてあげましょう。そして落ち着いたら褒めて散歩を再開するようにすると、少しずつ愛犬が自分勝手に歩かなくなるのでおススメですよ。
まとめ
犬が散歩中に飼い主を引っ張るときは『好奇心』や『運動不足』、『引っ張る力に抵抗している』といった理由があるみたいですね。愛犬が引っ張りながら散歩をしないようにするためには信頼関係やしつけが大切といえるでしょう。
しかし、散歩の目的は愛犬に運動をさせるためだけでなく気分転換をさせるためでもあるので、ガチガチにいうことを聞かせる!というのも可哀想ですし、本来の散歩の意味とは異なってしまいますよね。
ですので、時には愛犬の気になったものに触れさせたり進みたい道に行かせたりと、自由に散歩をさせてあげることも必要といえるのではないでしょうか。