犬が外に出たくないときにする仕草
犬がなんらかの理由で「今日は外に出たくないなぁ」という時には、あるサインを見せています。わかりやすい仕草ばかりなので、飼い主ならば「あ、行きたくないんだな」と気付くでしょう。では、早速犬が外に出たくないときにする仕草をご紹介します。
1.飼い主から見えない場所に移動してしまう
犬は飼い主の行動を日頃から観察しているので、時間帯や飼い主の行動のルーティンから「もうすぐ散歩だ!」という予測ができます。そのため、外に出たくない日は「もうすぐ散歩だ」とわかると飼い主の前から姿を眩ますことがあります。
「散歩行くよー」と辺りを見渡しても見当たらず、よくよく見るとカーテンの裏に隠れている、なんてこともありますよ。静かに抵抗しているのですね。
2.その場で動かずジッとしている
「散歩行くよー」と言うと、いつもは嬉しそうに駆け寄ってくるのに、今日はなぜか駆け寄ってこない…。そんな時も「行きたくありません」という意思表示をしている可能性が高いです。
その場から動かず、ジッとこちらを訴えかけるように見つめてくる姿は、暴れたりはせずとも「行きませんよ」という強い意思を感じます。
3.踏ん張って抱っこを拒否する
踏ん張って散歩に行くことを拒否するという行動も見られます。例えば散歩に行く際に無理矢理抱っこをして連れて行こうとしても、後退りするように後ろ足に力を入れて踏ん張り、拒否するという行動を取る犬は珍しくありません。
他にもリードまで着けたのに、行きたくないためにその場から動こうとせず、力強く踏ん張って外に出ることを拒否する犬もとても多いです。
4.外に無理矢理出しても家の中に入ろうとする
ようやく散歩に連れて行けると外に出ても、すぐ玄関に入ろうとしたり、家の方向に戻ろうとしたりという行動を見せることもあります。「もむ外に出たんだから、楽しめば良いのに」と思ってしまいますが、わんちゃんなりに何か理由があるのでしょう。
他にも戻らなくても歩かない、座り込んでしまう、中には道路に寝転んでしまうという犬もいます。わかりやすく歩くことを拒否しているのです。
行きたくない原因は犬によって様々
では、なぜ外に出たくないのでしょう。普段から散歩嫌いな犬ならばわかりますが、普段は楽しそうに散歩している犬であれば飼い主も疑問に思いますよね。いくつか代表的な理由をご紹介します。
雨や雷、風が嫌い
天候によって「散歩に行きたくない」と外に出ることを嫌がる犬もいます。「家の中にいながら外の天候がわかるの」と思う方もいると思いますが、嗅覚や聴覚が優れている犬ですので、音や匂いで「雨が降っている」「風が強い」など判断ができます。
「足や体が濡れるのが嫌い」という犬であれば雨は嫌いですし、臆病な犬であれば強い風の日には恐怖を感じるのでしょう。
単に疲れていて行きたくない
病院に行った後やトリミングサロンの後など、いつもより疲れるような行動を取った日には、「今日は疲れた」「眠い」といった理由で外に出る気力がない犬もいます。
人間もいつもとは違う行動を取った日には、精神的にも体力的にも疲れてしまうことがありますよね。犬は警戒心が強い動物ですので、人間以上に異なる環境に敏感です。
ショッピングモールなど人や他の犬が多い所に行った後は、「楽しいけれど疲れた」という状態でしょう。散歩の時間以外にもたくさん歩き、遊んだことで十分な運動時間をとったのであれば、無理に連れて行く必要はないでしょう。
体調に違和感を感じている
心配な理由として、犬自身が自分の体に違和感を感じている場合です。足が痛い、お腹が痛いなど、何らかの異常を感じていることで、不安から外に出たくない、食欲がないなどの異変が起こることがあります。
愛犬の様子を観察し、足を引きずっている、食欲がないなどの異変を感じたら、すぐに病院へ連れて行き診察してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にもその日の気分や状況によって、「今日は外に行きたくないなぁ」という日があります。散歩には連れて行く必要がありますが、小型犬の場合は家の中で元気おもちゃを使って遊ぶだけでも運動になります。そのため、不安や恐怖を感じているなど、状況によっては無理に連れて行かなくても良いでしょう。