鼻を鳴らす行動にも犬の心理が隠されています
愛犬がピーピー鼻を鳴らすのを聞いて、「どうしたんだろう?」と心配になったことはありませんか?その時の愛犬の表情はどこか悲しげに見えたりするので、余計に放っておけない気持ちになってしまいますよね。そして、あまり気に留めていない飼い主さんも多いかもしれませんが、犬はフンッと鼻を鳴らすこともあります。
犬のしぐさや行動にはさまざまな心理が隠されていますが、鼻を鳴らす行動にはどのような心理が隠されているのでしょうか?
犬が鼻を鳴らす時の心理①不安・寂しい
犬は、不安や寂しさを感じた時にピーピー鼻を鳴らすことがあります。例えば、飼い主さんが出掛けることを察した時や飼い主さんの姿が見えない時などに、悲しげな表情を浮かべながら鼻を鳴らして、「不安だよ~」「寂しいよ~」と訴えます。
愛犬が寂しがるからといっていつもベッタリで過ごしていると、分離不安(飼い主さんと離れると強い不安を感じ、体調不良や問題行動を起こすこと)になってしまう恐れがあります。普段から、家で一緒にいる時でも愛犬と別々に過ごす時間を作り、飼い主さんと離れても不安や寂しさを感じないようにしましょう。
もちろん、犬が不安を感じるのは飼い主さんと離れる時だけではありません。飼い主さんと離れる時以外にも、「吠えるほどではないけれど、何となく不安…」という時にピーピー鼻を鳴らします。
犬が鼻を鳴らす時の心理②要求
ハウスやサークルの中から出してほしい時、散歩に連れて行ってほしい時、ごはんがほしい時など、何かお願いしたいことがある時にもピーピー鼻を鳴らします。鼻を鳴らしながら、ウルウルした目で飼い主さんを見つめたり、上目遣いで見上げたりすることが多いです。こんな風におねだりされると、思わず何でも言うことを聞いてあげたくなりますが、これも控えめな要求吠えと言えます。たとえ控えめであっても、要求吠えには無視で対応しましょう。
犬が鼻を鳴らす時の心理③痛み
どこかをかばうようにして丸まり、ピーピー鼻を鳴らしているときは、体のどこかに痛みがあるのかもしれません。表情は暗く、震えを伴っていることもあります。痛みで鼻を鳴らしていると思われる時は、早めに動物病院で受診を。
犬が鼻を鳴らす時の心理④においの情報をリセット
床や地面などのにおいを熱心に嗅いでいた犬がフンッと鼻を鳴らすのは、においの情報をリセットしたいからです。興味があってにおいを嗅いでみたけれど、大した情報はなかったから、このにおいの情報は消しておこう、という感じです。
犬が鼻を鳴らす時の心理⑤気分転換
気分転換をしたいとき時にも、鼻をフンッと鳴らすことがあります。シャンプーや爪切りなど苦手なことをされてストレスを感じた時、散歩に行けると思ったのに行けずにがっかりした時などにフンッと鼻を鳴らし、気持ちを切り替えようとするのです。人がネガティブな気持ちになった時に、深呼吸をして気持ちをリセットするのと似ていますね。
犬が鼻を鳴らす時の心理⑥不満
飼い主さんに構ってもらえなかったり、何か思い通りにならなかったりして不満を感じたときに、フーッとため息をつくことがありますが、フンッと鼻を鳴らして不満を表すこともあります。もし犬が言葉を話せたら、「チェッ!」と言っているところでしょう。
まとめ
今回は、犬が鼻を鳴らす時の心理についてご紹介しました。犬は鼻を鳴らして、さまざまな気持ちをアピールしています。吠えている時だけではなく、鼻を鳴らしている時も、愛犬の気持ちをしっかり読み取ってあげたいですね。そのためには、鼻を鳴らしている時の状況や愛犬の表情などもよく観察することが大切です。鼻を鳴らして痛みを訴えていることもあるので、見過ごさないように気をつけましょう。